帰国研修員の声 −デジタル放送の画質のような完璧な旅!−

2011年11月15日

ヘナト・パトルス・ムンジン・ペナ 氏
ANATEL – 国家電気通信庁

私はデジタル放送について研修を受けるために、2011年6月20日から7月30日まで日本に滞在しました。専門家としての経験だけでなく、個人的にも、すべての面において、とても有意義で価値ある体験でした。JICA、総務省、NHKなど、日本で出会ったすべての方々が、例外なく私を温かく迎えて下さった事に非常に感銘を受けました。

研修中はずっと東京に滞在していましたが、富士山、鎌倉市、静岡市を観光で訪れる機会があり、どの町の訪問になろうとも、再び日本に戻りたいと思いました。そして、日本国民とブラジル国民の興味が補完し合っていると感じました。また、両国およびその文化のプラスの面に関してそれぞれに誇りが存在する事も感じました。両国の相違点に対して相互に敬意があるため、距離的に離れ、文化的にも異なるのに、相手のいい部分を欲する2人の友人のように親しい関係です。ブラジルは日本以外で日本人が最も多く居住している国です。技術研修を通じた日本のブラジルに対する貢献は、農業(コーヒー、果実など)と工業(繊維、製鉄、交通機関、デジタル放送など)を中心に広範囲に亘ります。

私が受けた研修は、ISDB-Tデジタル方式を中心としたデジタルテレビ工学に関するものでした。理論的な講義のほかに、ソニーの工場を技術視察に訪れたり、NHKとテレビ朝日の放送センター、NHKアーカイブス、パナソニックセンターなどを訪問しました。

同研修はNHKの協力の下に実現し、理論的な講義はNHK放送研修センターで実施されました。NHKでは日ごとまたは午前・午後ごとに様ざまな方が講義を実施して下さいました。研修は素晴らしく、非常に専門的でした。講師はその分野で実際に働いておられる方のため、内容を熟知していました。また、ISDB-T方式を開発した研究者に講師を務めていただいた講義も何度かありました。

日本は2011年7月25日にアナログ放送を終了しました。日本にとって歴史的な日であるという理由から、私も日本でこのイベントを見守るブラジル代表団に参加しました。日本には11,300台のデジタル送信機が設置されており、その内訳はNHK(ニュースと教育番組の2チャンネル)の送信機が4,169台、民間の地上波のテレビ局5社の送信機が7,131台です。

東京では、東京タワーという約330メートルのタワーが利用されています。また、2012年に完成予定のスカイツリーという約600メートルのタワーが建設中です。

ブラジルでも、デジタルテレビ放送は非常に重要です。ブラジルには5千以上の町があり、ローカル番組も含めて、地上波のデジタル放送エリアを拡大するという挑戦が待ち構えています。地上波のデジタル放送サービスの拡大という未来に向けたビジョンは1つの現実なのです。