草の根技術協力事業「アマパ州氾濫原における自然農業養豚の普及事業」の開始

2012年4月5日

2012年1月23日、草の根技術協力事業「アマパ州氾濫原における自然農業養豚の普及事業」が開始されました。本事業の実施団体である日本自然農業協会の姫野祐子氏が来伯し、活動を展開しています。本事業は、JICAが技術協力プロジェクト「アマパの氾濫原における森林資源の持続的利用計画」(2005年〜2009年)を実施する中で、ニーズの確認された自然農業養豚の普及を支援するものです。

具体的には、アグロフォレストリー(注)のために植え付けた苗が川岸住民が放し飼いしていた豚による食害を受けていたことから、囲いの設置によるアグロフォレストリーへの被害防止等の適正な管理の浸透を図るとともに、豚肉の販売促進を通じて住民の生計向上を目指します。

高松壽彦氏は、先述の技術協力プロジェクトにおいて、アグロフォレストリーの専門家としてご活躍いただいたのみならず、同プロジェクト終了後も、アマパでの支援活動を独自に展開しました。この過程で、アマゾンでの自然農業養豚に高い関心を示した日本自然農業協会と共同で草の根技術協力に応募し、本事業が実施されることとなりました。

本事業で目指す養豚は、購入した飼料等の利用による高投入型のものではなく、アマゾンの豊かな熱帯雨林から得られる恵みを飼料として活用する持続的な養豚です。将来、アマゾンの養豚がブランド化される日が来るかもしれません。今後の進捗にご期待下さい。

JICAブラジル事務所
井上 ジュリオ

(注)アグロフォレストリー
アグロフォレストリーとは、Agriculture(農業)とForestry(林業)を組み合わせた言葉。ブラジル北部アマゾンの移住地で日系移住者が試行錯誤しながら確立した、”森林再生を考えた農法”です。商業的な植林と生物多様性の保持を可能にします。収穫期が異なるコショウやカカオ、パッションフルーツなどの熱帯作物とマホガニーなどの樹木を混植することで、森を伐採するのではなく育てながらの農業経営と森林の保護・再生の両方が可能になることで、アマゾン地域の森林保全、住民の生計向上へ向けても大きく貢献しています。