地方自治体活性化に資する日系ビジネスリーダー招へい

2019年3月29日

独立行政法人国際協力機構(JICA)では、南米の日系社会と日本企業との経済交流を目的として、「地方自治体活性化に資する日系ビジネスリーダー招へい」を実施しました。ブラジルを含むペルー・ボリビア・パラグアイ・チリの南米5か国合計12名の日系人代表者が2019年1月21日から31日までの11日間、長崎・福岡を訪問しました。

この招へいプログラムは、初の試みとして「食」をテーマとし、日本食品販売や食品加工、レストラン経営に関わる日系企業代表者が来日しました。ブラジルからは3名の代表者が参加しました。訪問先の長崎、福岡では食品加工工場、醤油工場、清酒・焼酎醸造、製麺所、茶園、魚市場、セントラルキッチン等を視察し、充実した日程となりました。

福岡では「南米セミナー・日系人ビジネスリーダー交流会」を開催し、招へい者と地場企業との交流会が催され、日本と南米各国との相互理解を深め、今後の連携の可能性について意見交換しました。

3月7日にはサンパウロ出張所にて帰国報告会を開催し、招へいプログラムの経験と成果、今後の展望について各招へい者から発表がありました。報告会にはブラジル日本商工会議所食品部会会員企業、日系企業、ジェトロからも参加があり、ネットワーキングセッションにおいては活発な意見交換がなされました。

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福岡県庁表敬

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南米セミナー・ビジネス交流会

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チョーコー醤油工場

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増田製麺所

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大山製茶園

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天吹酒造

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帰国報告会

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ブラジル代表者3名と(右からルイス・ヒラタ氏、マルセロ・ヒデシマ氏、佐藤所長、エーネル・コマガタ氏)

ブラジルからの参加者

エーネル・アルメイダ・コマガタ氏

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レストランフランチャイズ事業を展開するMaster ADM社長。ブラジル南部、パラナ州を中心にファーストフード店Sushiaki、日本食レストランTatibanaなど20店舗、他には日本食卸売業者Tokudai、小売り店のHikariを運営する。

今回の招へいプログラムではビジネス面だけでなく、日本文化や日本人の品質を重視する精神を再確認することができました。招へいで学んだ経験を社内でも共有し、経営戦略にも取り入れていきたいです。今後のビジネス展開として、ブラジル南部でのビジネスネットワークを生かし、同地域へ参入に関心のある日本進出食品会社のビジネスパートナーとして持ち帰り弁当屋や総菜を提供していきたいです。また、将来的にはセントラルキッチンの設立や日本食品の直輸入を視野に入れ、活動していきます。

マルセロ・ヒデシマ氏

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1987年にサンパウロにて創業された乾麺専門製造会社、Alfa Alimentosのパートナーエゼクティブダイレクター。焼きそば、素麺、うどん、ラーメンなどの乾麺商品からパン粉、天ぷら粉、ビーフン、ソースなども取り扱う。ブラジル全土で展開し、Pao de Acucar、Extra、Assaiなどの大型スーパーにも供給している。生産拡大に向け、2024年までにサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市に新工場を建設予定。

日本では、弊社の目的でもあった麺製造機を扱う大和製作所と増田製麺所を訪問できたことは大きな成果となりました。ブラジルにはまだない質の高い麺商品の製造現場を視察でき、大変有意義な招へいでした。将来的には大和製作所の製品輸入や増田製麺所とも業務提携したいと考えています。その他、ブラジル日本商工会議所や日本進出企業、日系企業と交流を深め、双方に裨益する関係構築の重要性を感じました。

ルイス・クラウジオ・モリ氏

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ルイジーニョ・ヒラタの愛称で知られるレストラン経営者兼シェフ。サンパウロ市内にKame Kami、TATA Sushiの2店舗の日本食レストランを経営。日本酒愛好家でもあり、ブラジルで日本酒を普及すべく、同氏のレストランでは約30種類の日本酒を提供している。ソーシャルメディアでも存在感を放ち、SNSでは約2万7千人のフォロワー数を誇る。

今回家族のルーツである九州を訪問し、清酒・焼酎醸造や鮮魚市場を視察でき、大変有意義なプログラムでした。招へいの成果として、レストランで使用する日本酒や醤油、その他の食材の輸入を念頭に入れています。その為、今年10月に開催されるフードエキスポ九州へ参加し、より多くの日本酒や食材の視察を検討しています。