日本で和食を学んだブラジルの栄養士たちも参加 第3回日系病院との連携協議会開催

2019年8月22日

2019年7月31日(水)、サンタクルス病院主催、JICA協力にて「第3回日系病院連携協議会」を開催しました。参加者は、サンタクルス病院、サンパウロ日伯援護協会・日伯友好病院、アマゾニア病院、杉沢病院、ノーボ・アチバイア病院の理事長・理事、栄養士を中心とした日系病院代表者、日本から九州大学と大阪大学の代表者、在サンパウロ日本国総領事館、本邦企業ら約80名に上りました。

JICAの日系社会研修を通じ、2019年5月から6月にかけて、日系6病院を中心とする7名の栄養士の方たちが、九州大学にて日本の病院食(栄養管理)について学びました。今回の連携協議会には研修に参加した栄養士たちも出席し、今後のアクションプランとして「栄養士プロジェクト」を発足させました。今後、1~2か月に一度のテレカンファレンスを通じ、日系6病院と九州大学が意見交換をしながら、疾患に合った献立開発を行います。

その後、人材育成や人的交流の意義、遠隔教育技術等の活用や、一般市民、家庭への波及、そして今後の協力可能性についてなど、参加者の間で幅広く意見交換が行われました。

サンタクルス病院の「Show Room」プロジェクトの一環として行われた日系企業による製品紹介の時間では、本邦企業と同病院医師や看護師がチームを組み、プレゼンテーションを行いました。これは、日頃製品を使用する医師や看護師が製品説明をすることで、ユーザー目線で他病院へ製品をアピールし、伯国医療機関へ本邦企業の製品や技術が普及されることを目的として行われたものです。

この日系病院連携協議会は、2018年5月、JICA主催による第1回開催をきっかけに始まった取り組みで、同年11月にはサンパウロ日伯援護協会・日伯友好病院主催、JICA協力によって第2回が開催されました。今回、サンタクルス病院を主催者として第3回の開催が実現し、意見交換の時間において、今後第4回の開催が決定しました。次回はアマゾニア病院での実施を予定しており、更なる日系病院連携強化に向け、JICAは今後も協力を続けていきます

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サンタクルス病院石川ヘナト理事長挨拶

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JICAブラジル事務所佐藤洋史所長挨拶

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本邦企業製品紹介ブース

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「Show Room」プロジェクト

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参加者記念撮影