サンタクルス病院における新型コロナウィルスの院内感染防止をFU協力で支援

2020年8月3日

サンタクルス病院におけるコロナウィルスの院内感染防止の活動を支援するため、日系社会研修「5S改善による看護師の管理能力の向上」と「カイゼンと5S」に参加した帰国研修員に対するフォローアップ協力を実施しました。

帰国研修員の皆さんは、研修を通じて「感染予防からみた5S」や「医療機材の5S改善」を学び、帰国後は所属先であるサンタクルス病院にて「日本式おもてなし」を付加した形での5S改善を、新型コロナウイルス感染拡大防止に役立てています。

同病院では院内感染を防ぐため、帰国研修員が中心となり、ICUと一般病床を担当する看護師を区分するゾーニング計画を策定し、ゾーン毎に患者も含めどのような対策をとるかを分かりやすく記載したガイドラインを作成しました。また、新型コロナウイルス感染の疑いのある患者とそれ以外の患者の動線を区分するため床にラインを引き接触を避ける取組みを行うなど、感染予防への取組みを病院一体で継続しており、新型コロナウイルス患者への適切な治療を通じて、地域と日系社会に大きな貢献をしています。JICAはこれらの活動をフォローアップ協力で支援しました。

ブラジルではJICAの研修に参加した医療従事者が、新型コロナウイルス治療の最前線で活躍し、多くのブラジルの人々の命と健康を守ることに貢献しています。

活躍する帰国研修員の皆さんを後押しできるよう、JICAブラジル事務所は、既存事業やフォローアップ協力等を通じての支援を進めていきます。

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ガイドラインに記載されているJICAへの感謝文

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完成したガイドラインと共に。左から、佐藤洋史事務所長、辻マルセロ病院長

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動線確保の様子

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サンタクルス病院の帰国研修員