ポストコロナにおける遠隔医療のあり方を協議 第4回日系病院との連携協議会開催

2020年11月26日

2020年9月29日(火)、ブラジルの日系病院とJICA、そして日本企業との協力強化を目的に「第4回日系病院連携協議会」が開催されました。これまでは一堂に会してJICAブラジル事務所や日系病院の施設内で行われてきましたが、コロナ禍を受けてこの度オンラインにて実施され、関係者30名以上が参加しました。

第4回目となる今回は新しくSBC病院を迎え、ブラジルを代表する6病院が会しました。協議では、第3回目の協議会にて発足された「栄養士プロジェクト」の進捗発表が行われました。JICAの日系社会研修に参加した日系病院の栄養士が健康的な和食文化をブラジルに普及するため、健康的な日本食レシピのE-Bookが日系病院の栄養士間で制作されていることが発表されました。

また、コロナ禍での各病院の対応や取り組みについても報告がありました。遠隔医療の分野ではウィズコロナ・アフターコロナに伴い院内のデジタル化や遠隔医療の分野に注力している病院が多く、遠隔診療や、診断画像のクラウド化、医療関係者間コミュニケーションアプリを導入し、遠隔医療、病院のデジタル化を強化することに関心をもっていることが発表されました。また、BIやロボットを活用した病院経営の改善への期待についても言及されました。

JICAでは、『世界保健医療イニシアティブ(仮称)』を打ち出し、日系病院含む様々なパートナーと協力して、引き続き、新型コロナウイルス対策やブラジルの保健医療システムの強化に努めていきます。

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栄養士プロジェクト」に関する報告

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6病院及びJICAブラジル事務所から30名以上が参加