【その他】多様なブルキナファソと隊員をどう語るか−地方メディアのブルキナファソ来訪(2)−

2014年1月7日

12月8日から14日にかけて、協力隊事業などの日本の協力を取材することを目的にブルキナファソを訪れた高知新聞。社会人として働きながら、所属先に籍を置いたまま青年海外協力隊に参加する現職参加制度を利用している隊員、スポーツを通じた人材育成・技術向上を目指すスポーツ分野の隊員、地方で生活しながら農民と稲作や野菜栽培に取組む農業分野の隊員などを取材しました。

現職参加制度を利用し、小学校教諭としてワガドウグで活動をしている荒木美穂隊員(2012年〜)。一方的に知識を伝える授業ではなく、子供たちが自ら考える教育の大切さやそのために何をどう教えるか、といったことをブルキナファソの教師と共に探っています。荒木隊員が青年海外協力隊に参加したのは、「子供たちに授業でアフリカや途上国のことを教えていた。でも自分の目で見たことではなかった。本当に現地のことを理解したうえで教えられているのか。」と考えたから。自分の目や耳で知った本当のことを子供たちに伝えたいという気持ちが協力隊応募のきっかけになりました。そのうえで、本当に応募して2年間ブルキナファソに来ることができたのは、当時働いていた小学校の校長先生の理解があったからこそだと言います。現職参加隊員の活動を支えているのは、活動に対する隊員自身の思いと、ブルキナファソで出会う子供たちや同僚、そして、日本で応援してくれる周りの方々の存在です。

高知放送と同じく野球の取材も行っていた高知新聞。他のスポーツ分野の隊員も訪問し、スポーツ技術の向上だけを目的にしている訳ではない隊員活動を取材しました。柔道隊員として派遣されている山崎将太隊員(2013年〜)は、ストリートチルドレン更生センターでの柔道教室や、小さな子供たちを対象にした柔道指導を行っています。ストリートチルドレンの柔道の取材までに野球取材を行っていた記者は、同じワガドウグでありながら、子供たちの環境に大きな違いがある現状を目にし、一言で語れないブルキナファソの多様さを見たと話していました。野球の活動では、仲間を大切にすること、道具を大切にすること、時間を守ること、の3つが約束事となっていますが、どのスポーツでも、子供たちの身体的・精神的成長に繋がるような活動が目指されています。

また、ワガドウグから南西約260キロメートルにある地方都市ウンデにも訪れ、古谷野暢隊員(2013年〜)の活動サイトを取材。必要な時期に肥料が手に入らず、苗の植え付けが約2ヵ月遅れたこと、場所によっては農業用水の確保が困難であること、ほぼすべての農作業が手で行われていることなどを知り、高知県の現状と重ね合わせながら、より環境の厳しいブルキナファソで試行錯誤しながら活動を続ける隊員の様子が、印象に残ったようでした。

高知新聞は、滞在中、9名の隊員を取材してくださいました。
それぞれ異なる環境で、それぞれの思いを持って活動する隊員の取材を通じ、「色々な場面を見て、ブルキナファソが一言で語れないことがよくわかった。この1週間の出来事をどうまとめるか、頭の中がこんがらがっている」と話されました。日本では情報の限られる西アフリカ・ブルキナファソですが、記者の方が感じられた良い意味での困惑が、ブルキナファソの様々な表情を伝えるきっかけになりそうです。

取材の結果は、来年、高知新聞で連載記事として掲載される予定です。

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ウンデで古谷野隊員(左)を取材する高知新聞記者(右)

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ストリートチルドレン更生センターにて山崎隊員に柔道の指導を受ける子供たちに話しかけるJICA四国センターの推進員

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国立体育教員養成校敷地内の野球の練習場で杉山隊員を取材する高知新聞記者