NyamaNyama 2015−ディエブグ芸術祭−

2015年7月6日

2015年5月30日から6月6日にわたる8日間、ブルキナファソ南西部に位置する小さな都市ディエブグにて、初めての国際芸術祭の第一回目が行われた。タイトルでもある「ニャマニャマ」はこの芸術祭における最大のテーマである「ゴミ」を意味する。芸術とゴミ、一見何の関係もないように思えるふたつだが、どちらも世の中に不必要になり得、捉え方によっては必要にもなり得るものである。芸術は、ゴミにもなり得、ゴミは芸術にもなり得る。価値のないものから価値のあるものを創造してみる、それがこの芸術祭におけるテーマなのだ。

企画、運営はディエブグの保健省に配属されている桜井美侑隊員(26年度2次隊、コミュニティ開発)、地元の演劇団体代表、ニューヨーク在住の写真家の3名が中心になり、地元の有志の協力者により形成された運営委員会と共に行われた。ディエブグだけではなく、首都ワガドゥグ、海外では東京、パリ、ニューヨークからもそれぞれアーティストが現地入りし、祭を盛り上げた。日中は絵を描く子供向けのワークショップやゴミを使用したオブジェの作成、夕方から深夜にかけては世界の国々から寄付された映像作品の上映、音楽、舞踊、演劇などのさまざまな分野におけるライブパフォーマンスが行われた。なお、最終日には日本大使が来場され、閉会式でスピーチを行われた。大使の初のディエブグ訪問のニュースはすぐに街全体に広まり、街が活気にあふれた。

参加アーティストは約130名、その他に海外から作品提供をしたアーティストが約30名、物品販売の職人、商人が約50名、その他スタッフが約30名と、関係者の数だけで250名弱の大規模な祭となった。夜の部7日間における客数は1735名を記録した。夜の部は入場料が100フランセーファ(約20円)で、収益の全額は街の清掃に使用された。中心街にあった道端のごみ溜めは綺麗に片付けられ、代わりに芸術祭期間中に作成されたゴミアートオブジェが設置される。

今回無事に第一回目を終えたわけであるが、「ニャマニャマ」という普段地元民が使用する言葉の親しみ易さのせいもあるのか、関係者、訪問者がみな期間中積極的にゴミ箱にゴミを捨てる、ポイ捨てをする子供に注意をうながすなどの姿が目撃されたり、掃除をした街のごみ溜め周辺住民からは隊員への感謝の言葉が伝えられるなど、運営チーム内外の様々な人を巻き込むことに成功したといえる。芸術面にいたっては、ワークショップ参加の子供の数は日を追うごとに増加し、地元のアーティスト達も海外作品、または自国のトップクラスのアーティストと触れ学ぶ機会を得たことにより、大きく成長したことが発表作品から感じられた。

ニャマニャマは毎年の開催を目指しており、2016年は3月に予定している。第一回目の資料をもとに、スポンサー、出資者探しを始めており、ウエブサイトでは常時寄付を募っている。2016年に強化していく点は以下の6つである。

  1. リサイクル可能なごみと不可能なゴミの分別
  2. ディエブグの街の清掃
  3. 現地の子供たちと若いアーティストのためのアートワークショップ
  4. 伝統文化、工芸品の強化と国内外での販売
  5. 海外アーティストと現地の職人の間のコラボレーションによる品物の制作
  6. ブルキナファソのアーティストとその他のアフリカ、世界各国との繋がり促進

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ゴミで作った横断幕を前に

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夜の部 "伝統音楽と舞踊"にて

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街の清掃活動(清掃前)

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街の清掃活動(清掃後)