インターンシップ参加から、現在に至るまで

【画像】小島利治さん

青年海外協力隊員(国:コロンビア、職種:バレーボール)
小島利治さん

今、私はこの記事をコロンビアの山間部に位置するアルメニア市という小さな街の、そのまた田舎の小屋で書いています。川の音と虫の声が、日々の活動の疲れをとても癒してくれる、私のお気に入りのスポットです。そんな場所にパソコンを持ち込み、こうして記事を書いていることに何か面白みを感じつつ・・・。

平成18年度2次隊、バレーボール隊員としてコロンビアに着任してから早いもので8ヶ月が過ぎようとしています。ようやく、人々と交わす会話にも余裕が出てきて、ここアルメニアで暮らす人々のリズムにも馴染んできたこの頃です。

JICA中部インターンシップとの出会いとそこでの想い!

思い起こせば4年前、あの名古屋の恐ろしく蒸し暑い夏に、半袖シャツにネクタイを締め、意気込んでJICA中部の事業にインターンシップ生として参加していた頃が非常に懐かしく思えます。
当時私は、イギリスでの短期留学を経験し、その後、地元近隣に住む外国籍の友人らと英語を用いつつ、共に様々な活動を行っていました。
そうして生活をしている中で、「青年海外協力隊」という言葉が自然と耳に入ってきたように思えます。そして、HPで「JICA」「国際協力」という言葉に出逢いました。
大学三年の夏前だったということもあり、「就職」を真剣に考えるべき環境にあったのと、自分自身をもっと磨きたいという思いから、自分の通っている大学(体育学部)では学べない、人とは違うような何か経験がしたいと考えていました。そして、そのタイミングでJICA中部の開始するインターンシップ事業を探し当てることができたのです。

同期のインターンシップ生は私を含めて3人で、一人は大学で国際関係を専攻する女性、もうひとりは大学でハンガリー語専攻の女性でした。
初めは、体育学部から参加する自分はかなりの変り種なのだろうな と、想っていましたが、JICA中部の職員の方々に出逢い、話しをする中でそんな考えもいつの間にかどこかに消えていったことを覚えています。

最初にJICAの事業内容や組織構成、国際協力という言葉に対してのJICAの考え方を学び、そのワールドワイドな話しやイメージに、当時の私としては、実感がほとんど伴わなかったように思えます。その後、インドネシアやメキシコからの研修員の方々のコースに同行するといった内容で活動を行い、少しずつ自分の中でのイメージがカタチとして見えてきました。

ペドロとの出会い、そして協力隊参加へ

メキシコからのJICAの研修員の一人に、ペドロ・ゴンザレスという男がいました。彼は研修期間中、講義への受講姿勢は一際活発で、短い三ヶ月という期間にも関わらず、日本語に対しての学習意欲も高い男でした。
彼がたまたまメキシコでバレーボールをやっていたということもあり、私はプライベートでも彼とはよく時間を共にすることが多くなりました。その期間、私のチームの一員としてバレー大会に出場したり、日本の友人達と行うパーティーなどにも参加したりと、明らかにJICAとメキシコという枠組みを越え、共に語り、喜び、感情を爆発させたように想えます。
この、ペドロとの出逢いが、私の中に「いつか必ずラテンの国へ渡りたい」という気持ちを生まれさせました。このペドロとは、今でも「エルマーノ!!」と呼び合う仲で連絡を取り合っています。
インターンシップ後、私は大学院へ進学し、「スポーツ文化・社会科学」を専攻し、同時にスポーツクラブの代表として活動を行っていました。そうした中で、毎募集ごとに、協力隊の要請国と職種をチェックし、平成17年の春募集に「コロンビア、バレーボール」という内容を見つけ、応募することを決意しました。
自分にとって、バレーボールとはそのルールの中でプレーし、勝敗を競うということだけではなく、様々な感性や、考え方、信念などを身体全体を使って発信できる一番のものです。この想いを持って、隊員選考段階から現在に至っています。

私の考える国際協力。そして、実際の隊員活動の中で・・・

19歳。私にとって初めての異国の地はイギリスでした。そこでは「パブ」の文化が存在し、人々は平日でも夜になると地元のパブに集まり、子供から大人までが共に語り合い、飲み、歌い、肩を寄せ合うといったような感じです。私の国際協力の原点は今でもそこにあるのだと感じます。
「人と人とが直接つながることがまずは何よりも大切」
これは近所付き合いでも、日本とコロンビアのような地球上の反対側に位置するような関係でも同じだと想います。そこから初めて次の段階が生まれるのではないでしょうか?先日、私の友人が日本から盆休みを利用してはるばるコロンビアまで来てくれました。これはそういった意味で非常に嬉しかったです。

コロンビアという国・・・日本とあまりに人々のリズムが違います、活動の中でイメージしていることをなかなかアクションに移しづらかったり、もの事が計画通りに進まなかったり・・・なんてことは日常茶飯事ですが、そんな中で私は、「欲望の視野」を広く持つことが大切だと想っています。
そして、今ようやくJICAの事務所の方々の業務と、自分の活動がイメージの中で繋がってきているように感じています。直接コロンビアの人々と体当たりで活動している自分としては、後方で支援してくれる方々がいて初めて安心して、安定して活動できるのだ と。「人と人の架け橋を創ろう」
それは、インターンシップ時代にJICA中部で出逢った職員の方々も同じだったのだな と。今、ようやく実感として心に染みます。

関連リンク
【画像】

コロンビアの教え子たちと