アフリカの星、ガーナ!!(ダニエル・ドンプレさん、JICA中部受入研修員、ガーナ出身)

【画像】ダニエル・ドンプレ

JICA中部国際センター受入研修員
ダニエル・ドンプレ

アフリカの星、ガーナ!!

今回はJICA中部で今年の8月から実施している「材料性質改善処理技術」研修コースに参加しているダニエル・ドンプレさんにお話を聞きました。
日本の印象や、現在研修で学んでいること、母国ガーナへの想いなど、
熱く語ってくれました!インタビュー形式でお届けします! 


〇:ダニエルさんの出身国は?

ダニエル:僕の出身国は西アフリカのガーナというところ。日本ではチョコのおかげで名前は有名だよね(笑)

〇:ガーナはどんな国?

ダニエル:一言でいうと「快適」。人は陽気で優しい。日本みたいに発展はしていないけど、居心地はとてもいい。

〇:ガーナが抱えている問題は?

ダニエル:ガーナに限った話ではないけど、やはり貧困や疫病。それと人材の流失が大きな問題になってきているね。雇用システムがしっかりしていないから、大学を卒業している優秀な人材が海外に職を求めて出て行ってしまう。人類の発展において移住は多文化を知るとても良い機会だと思うけど、優秀なガーナ人の多くはアメリカやヨーロッパで職を見つけるとそのまま帰ってこなくなるんだ。ガーナの発展にとって、これはすごく残念なことだと思う。

権力を持つ一握りの人たちの間で腐敗があることも事実で、本当に助けが必要なところになかなか助けが行かないこともあるんだ。

でも、僕たちはガーナ人としてとても高いプライドを持っているんだ。西アフリカで最初に独立した国はガーナだし、サッカーも強い。ドイツでのワールドカップでもベスト16まで進んだからね!あと、日本ではあまり知られていないかな?アフリカ初の国連事務総長だったコフィ・アナン氏もガーナ人だよ!ガーナは言ってみればアフリカの星。そう自負しているよ!
それに、どんなに経済が豊かで安定している国にいても、home sweet home。ふるさとほどの国はどこにもないと思うよ。

〇:今回ダニエルさんは「材料性質改善処理技術」という研修コースで日本に来ているけど、ガーナではどんな仕事をしていたの?

ダニエル:「Ghana Standards Board」という組織で化学エンジニアとして主に金属とポリマーの規格を作るために実験をしたりしていた。組織自体は製品の安全性のテストや開発をすることで、ガーナで生産されているものの安全性と質を守っているんだ。

〇:今回の研修で学んでいることは?

ダニエル:このコースに参加して、今まで知らなかった金属の知識や活用法を多く学んだし、すでに知っていたものの知識がより深いものになった。一日も早くガーナでこの知識を役立たせることが出来ればと楽しみにしているよ。

〇:ダニエルさんが日本にきてびっくりしたことは?

ダニエル:噂には聞いていたけど、日本の発展は想像以上で本当にびっくりした。すごく小さい島国で、しかも天然資源がないでしょ?それでも世界第2位の経済力を持っている。「なぜだ?」とずっと疑問に思ってた。

〇:答えは見つかった?

ダニエル:僕が強く感じたのは日本人は真面目でよく働くということ。そして、手と頭を使ってここまで発展したんじゃないかって。その2つならガーナにもある。ガーナも日本に近づけるように手と頭を使って頑張らなきゃいけないと思う。

〇:では、日本人に対しての印象は?

ダニエル:とても「ラブリー」な人たちだと思う。すごく良くしてもらっていて嬉しいよ。自然を大切にしているところもいいと思う。紅葉とか、桜とか、日本人は好きだよね?その心がとても美しいと思うんだ。食べ物も美味しいし!日本に来て食生活は大満足。ただ、刺身と寿司だけはどうしても・・・。生魚を食べる習慣がガーナにはなくて、その発想自体が駄目なんだ(笑)

〇:日本に来て好きになったもの(こと)はある?

ダニエル:サッカーも好きだけど、野球も大好きなんだ。ガーナではサッカー人気が圧倒的で、野球中継はないんだ。だから日本で野球中継をいっぱい見れて本当に幸せ。特に今年優勝した中日ドラゴンズは最高!一気にファンになったよ。来年も頑張って欲しいな。

〇:12月には帰国してしまうけど、ガーナに戻ったら何がしたい?

ダニエル:まず家族に会いたい。それから、日本で学んだことをガーナの職場でさっそく実施したいと思っている。特に日本の規格はとても参考になるものが多かったからガーナでも使えるものがあれば、すぐにでも活用したいよ。

後、僕一人の力でどこまで出来るか分からないけど、ガーナを良い方向に変えたいって改めて思った。今回日本に来て強く感じたんだけど、日本人は「働く」ということに対してすごく高い意識を持っている。さっき話した手と頭を使うことも含めてね。日本の発展の原動力はこういうところから来ているんだろうなと感じた。その高い意識は今のガーナ人に少し足りないものだと思うんだ。ガーナ全体を変えるのは大変だから、とりあえず僕から変わろうって思った。僕が高い意識を持って働けば、必ず同僚たちの意識も変わる。そうやって輪を広げていけばガーナ全体を変えるのも夢じゃないと信じているんだ。

僕たちガーナ人にとっては、ガーナは唯一無二の故郷だからね。自分たちで良くしていかなきゃ、良くしていくんだと強く思っているよ。

〇:最後に何か一言。

ダニエル:今回僕はODAを通じて日本で勉強できている。僕にこんな機会を与えてくれた日本の皆さんには本当にありがとうと言いたい。日本で学んだことを必ずガーナでも活かせるように頑張るよ!

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ガーナの市場1

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ガーナの市場2

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ガーナの漁港

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日本で真空処理について視察するダニエルさん