【2月号】「地球の課題を世界の人と考えられる若者を育てたい」

【写真】山本 孝次 (やまもと こうじ)さん 愛知県大府市在住愛知県立刈谷北高等学校 教諭
山本 孝次 (やまもと こうじ)さん 愛知県大府市在住

写真:山本孝次さん(一番奥) 中部BQOE研究会の仲間たちと

今回は、愛知県立刈谷北高等学校教諭で、国際理解教育を実践されている山本孝次さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに、自己紹介をお願いします。

「SDGsって何?」の展示物

こんにちは。私は愛知県立刈谷北高校の英語教員です。現在、1年生、国際理解コースの生徒を含むクラスの担任をしています。学校内では国際理解部を担当していて、カナダ、韓国、オーストラリアにある姉妹校との交流や外部から講師を招いての国際理解講座、刈谷市国際交流協会との協働イベントなどに携わっています。授業では、国際理解コースの学校設定科目の中で開発教育・国際理解教育関係の題材を取り扱ったりします。今年度は2学期にgender equalityについて考える授業を行いました。その成果物をポスターにまとめたものを、今、なごや地球ひろばの企画展「SDGsってなに?」(3月14日まで)で展示していただいております。

学校外の活動についてもお聞かせください。

学校外では、中部BQOE研究会の一員として活動をしています。中部BQOE研究会というのは、2008年に教師海外研修でフィリピンに行ったメンバーによって、今後も国際理解教育を、特に若い世代へ、広めていきたいとの思いをもって、翌2009年につくられたグループです。BQOEとは、Better Quality Of Educationの略で、「よりよい質の教育」という意味です。活動の内容としては、4月末頃にJNNE(教育協力NGOネットワーク)主催の「世界一大きな授業」(世界中の子どもが学校に行けることを目指して、世界中で同時刻に同じ内容の授業を行う活動)を行っています。その他は不定期で決まったイベントはありませんが、JICA中部や愛知県国際交流協会(AIA)などの企画等でワークショップを提供させていただいております。

中部BQOE研究会ができたきっかけは教師海外研修だったというわけですね。

フィリピン・パヤタスの子どもたちと

そうです。教師海外研修でフィリピンに行ったのが私の初めての途上国訪問でした。ごみ山で生活の糧をさがして暮らす人々のコミュニティを訪れインタビューをしたり、小学校と高校を訪れ1時間ずつ授業をさせてもらったりと、現地の様子をじかに見て知ることができました。
そんな貴重な体験を教育実践に活かすためにたいへん有効だったのが、教師海外研修とセットになっている開発教育指導者研修でした。海外研修で得た貴重な体験をうまく生徒に伝えていくために、国際理解教育の参加型手法を学ぶことはたいへん有効なことです。せっかく学んだ手法なのだから忘れたくない、これからも国際理解教育を推進していく一助となりたい。そんな思いから中部BQOE研究会はできました。

今後、取り組んでいきたいことなどがあれば教えてください。

フィリピン・イロイロ高校の生徒たちと

英語は世界の課題を解決するための大切な道具ということを伝えていきたいです。私は英語教員ですので、もともと国際交流には興味がありました。しかし、その対象となる国々は欧米諸国ばかりでした。そんな私が開発教育・国際理解教育に出会ってから、貧困、環境、人権など地球規模の課題に関心をもち、途上国にも目が向くようになりました。同じように、開発教育・国際理解教育に出会う機会を提供することによって、少しでも多くの若者たちに地球の課題解決を考える人になってもらいたいです。英語は単なる受験科目ではありません。英語は、新しいものを創りあげていくため、世界の人々と会話をするために必要となる言葉です。このことを伝えながら、これからも若者とともに成長していきたいと思っています。

市民の皆様へのメッセージをお願いします。

国際理解教育の実践やファシリテーターになることに関心のある人、どうぞ中部BQOE研究会にお声かけください。一緒に地球の課題について考える人を増やしていきましょう。