【6月号】「ここにいる私ができること・・・」

【写真】瀧本 里子(たきもと さとこ)さん 三重県 津市 美杉町出身 ボリビア多民族国 サンタクルス県 サンタクルス在住特定非営利活動法人 DIFAR
瀧本 里子(たきもと さとこ)さん 三重県 津市 美杉町出身 ボリビア多民族国 サンタクルス県 サンタクルス在住

■写真:瀧本 里子さん(右から2人目 紫色の服)

今回は特定非営利活動法人 DIFARの瀧本 里子様にお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに、自己紹介および現在研究なさっている分野等について教えてください。

バジェグランデのプロジェクトスタッフ

はじめまして。瀧本里子と申します。現在はボリビアのサンタクルス市から西へ250キロのバジェグランデ市という市で、市内のゴミの分別回収プロジェクトを、JICAのNGO支援草の根パートナーシップ事業で実施しています。この事業はバジェグランデ市役所と協働で進めていて、プロジェクトが終了した後も、導入したリサイクルシステムが住民にしっかりと理解され、市も優先してくれるような仕組みづくりに取り組んでいます。日本での分別回収システムなどを参考にしています。回収サービスも、時間を守る、安全第一など、今までの回収習慣とは違う信頼のおけるサービスを職員に指導するなど、取り組む課題は多いです。また、生ごみをたい肥化する技術も、日本のたい肥技術を参考にしています。多くの市民を巻き込んでの事業で、さらに内容がゴミの事なので対応するスタッフは大変ですが、皆若いボリビア人で地元バジェグランデ市出身なので、なんとかバジェグランデの環境を良くしたいと日々奮闘しています。最近では、一昨年建設した生ごみをたい肥化するたい肥場などが設置されているリサイクルセンターの排水処理槽に、日本では一般的なエアポンプを導入する曝気装置を導入し、排水を処理し始めています。経過は順調で、それまで悪臭やハエの発生原因となっていましたが、格段に状況が向上しました。

国際協力に関心を持ったきっかけ、またこれまでのご経験についてお聞かせください。

潜在的な気持ちは中学生の時にあったと思っています。多感な時期にマザーテレサの活動やアフリカでの飢餓の様子をビデオで見る機会があり、日本で有り余る食料や私が良く食べていたパンなどをヘリコプターに一杯積んで配りたい!と思ったのを覚えています。なんでこんな簡単な事なのにやらないんだろう?と同時に思った事も・・。
また21歳の時に初めてブラジルに行き、そこで初めて格差社会を感じました。そこでも「なぜ?」という気持ちがさらに強くなったと思います。
23歳の時に青年海外協力隊の事を知り説明会に行き、試験を受けて協力隊に参加しました。周りの人や家族の応援もあり、赴任期間は思い切り現地での生活を楽しむ事ができました。
協力隊の体験で、小さな村のつつましい生活をしている人たちが家族の様に受け入れてくれ色々と親切にしてくれた経験が、もう少しこのボリビアで自分ができる事をやってみたい、という気持ちになりました。帰国後も周りの人たちに気持ちを伝えて応援をしてもらい、もう一度ボリビアでのチャレンジが始まりました。
あれから15年が経ち今は3人の母親になりました。どこまでできるか先ずはやってみよう!と大した計画もなしに始まったNGO活動を今も続けさせてもらっています。

瀧本様がモットーとされている国際協力に対する考えや姿勢などがあれば教えてください。

地元の大学生がリサイクルセンターにてたい肥づくり

20代で一人で始めた時から、現地の人たちの発意を大事にしないと何も始まらない・・という気持ちがありそれは今でも同じです。
スタッフはできるだけその村出身の人たちで、学歴にこだわらず若い人たちに手伝ってもらう事にしています。
村の事は村の人たちに聞く、でも最終的な判断は自分で責任を持つ、という事を意識しています。リーダシップを取れる人材が育てばいいなあと思います。