【7月号】「日本のインフラ技術をタンザニアの開発へ」

【写真】Mrema Emmanuel Godwinさん タンザニア連合共和国出身 愛知県名古屋市在住JICA長期研修員
Mrema Emmanuel Godwinさん タンザニア連合共和国出身 愛知県名古屋市在住

■写真:Mrema Emmanuel Godwinさん(植樹活動中)

今回はJICAの長期研修員として、名古屋大学大学院工学研究科修士課程に留学したMrema Emmanuel Godwinさんにお話しを伺います。
(聞き手:JICA中部 研修業務課)

はじめに、自己紹介をお願いします

私はABEイニシアティブというJICAの留学プログラムの第1期生として、2014年9月に来日しました。出身国は、アフリカ大陸最高峰の山・キリマンジャロがあるタンザニアです。
現在、タンザニアは産業の成長と活性化に伴う急速な需要に応えるため、投資と資源開発もピークを迎えています。タンザニアは政治も安定し、グッドガバナンスや政府の透明性改善によって、アフリカにおいてMDGsを達成した数少ない国の一つとなり、投資家にとっても重要な投資国となっています。
私はこれまでタンザニア電気供給公社(Tanzania Electric Supply Company Limited)の技術者として、発電・送電プロジェクトに関する土木工学分野の管理をしており、さらなる技術を習得するために2014年9月から2017年3月まで名古屋大学工学研究科で土木工学技術を学びました。

名古屋大学での学生生活はいかがでしたか?

恩師である伊藤教授と

私の学生生活はとても素晴らしいものでした。在籍していた名古屋大学は、日本でも最高レベルの大学であり、多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。そのような大学で学ぶことができるのは大変光栄でした。優秀な教授陣の指導も素晴らしく、整った環境で研究に集中することが出来ました。お世話になった伊藤教授をはじめ、どの教授も学生の可能性を最大限に引き出そうと親身であったことが印象的です。また、同じ研究室の日本人の友人にもたくさん助けられました。特に、来日して間もない頃は日本語が分からず、言葉の壁に直面しましたが、彼らはいつでもどんなときでも率先して助けてくれたので、本当に感謝しています。

優秀論文賞を受賞しました

そして、研修旅行や会議に参加する機会も多くありました。中でも、2016年3月に開催された日本構造材料学会(JSMS)東海支部主催の学術講演会では研究論文を発表し、優秀講演賞を受賞することができました。(発表論文名:Study on Influence of Surface Treatment on Fasteners and Members of Aluminum Alloy to Galvanic Corrosion by Accelerated Exposure Test)

日本で得た知識を今後どのようにタンザニアで活かしていきたいですか?

フィリピン研修旅行での成果発表の様子

タンザニアでは経済発展に繋がる成功事例も多く、将来の見通しも明るい中で、自分自身もその発展に貢献したいと考えています。日本で習得できた土木工学分野の知識は、タンザニアで加速するインフラ開発に役立てることができると確信しています。帰国後は所属機関であるTANESCOに戻りますので、日本で得た知識を活かし、各国からの支援を有効活用して付加価値を生み出せるよう、様々なプロジェクトを実施していきたいと思っています。
その他にも、日本のライフスタイルからも学ぶことが多くありました。その一つが時間管理の重要さです。決定事項を促すためには、時間を厳守して物事を進めていくことが大切なのだと学びました。また、法律や規則を順守することも大切であるということに改めて気づかされました。例えば、日本では人々が交通ルールをきちんと守るので、発生する交通事故はごくわずかなのです。また、公衆衛生・環境美化に対する意識も高いため、日本の街並みはとても清潔です。これらのことは、タンザニアにおいても是非実践し、広めていきたいですね。

ABEイニシアティブに参加した感想はいかがですか?

卒業式、共に支えあった研究室の仲間と

まず、このABEイニシアティブ留学プログラムに参加することができてとても光栄に思います。なぜなら、このプログラムによって日本で学ぶ機会を与えてもらうと同時に、アフリカ経済を促進する活動にも関わることができたからです。また、私と日本企業の間に構築した信頼関係は、国家間の利益を生むだけでなく、私たち個々人の幸せにもつながっていくと思います。

日本のみなさんにメッセージをお願いします!

日本のみなさんにメッセージ

アフリカは距離的にとても遠く、なかなか馴染みがないかもしれませんが、日本の皆さんにはアフリカをもっと知ってもらいたいと思います。アフリカには54の国があり、そこには多様な民族、伝統、文化、歴史、言語などが息づいているのです。その中でも、我が国タンザニアはサファリなどの魅力的な観光資源が豊富で治安も良いため、たくさんの日本の皆さんの訪問をお待ちしています!