羽立工業株式会社 ウェルネス事業部 次長
松浦 伸行さん 静岡県湖西市出身静岡県湖西市在住
■松浦 伸行さん(タイでの自立体力テスト実践スタッフ:写真前列右から4人目)
今回は羽立工業株式会社の松浦伸行さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)
7mレーンの歩行能力体力テスト(日本)
羽立工業株式会社 ウェルネス事業部 次長 松浦伸行です。弊社はスポーツ・健康用品のメーカーで、フィトネス用品やノルディック・ウォーク用品、グラウンド・ゴルフ用品の製造販売を主業務としております。私たちの商品やサービスを御利用いいただくことで、より健康増進に貢献していきたいという想いが発展し、現在は単なる物売りでない、健康実現型の健康教室運営支援サービスの展開や、ノルディック・ウォーク体験教室開催など、健康で自立した生活を送るために必要不可欠なコミュニティーの場づくりを、積極的に取り組んでおります。
ペグを使った手作業能力体力テスト(タイ)
正直、日本国内での健康増進活動を行うだけでも精一杯で、海外進出を考える余裕はありませんでした。海外進出のきっかけとなったのは、国際協力事業を専門的に行うコンサルタント会社に勤める同郷の菅沼氏の勧めです。
我が事業を積極的に推進し、実行すれば実行するほど、ものぐさな人も運動機会をつくって、みるみる元気になっていく姿を見るのが最大の喜びであり、有効性には自信をもっておりました。
彼曰く、高齢化は世界的な課題であり、我が事業は世界でも必ず必要とされる。日本初の素晴らしい習慣、制度、サービスはぜひとも世界へ展開するべき。というのです。
その日を境に、菅沼氏の支援も受けながらJICAの中小企業海外展開支援事業の制度を活用しながら、日本と同様にこれから高齢化が深刻化するといわれていたタイ国で最も有効と思われる健康教室運営支援サービス「自立体力プログラム」を展開していくことになりました。
ポールを使った歩行運動指導
近年、日常生活に必要な道具、移動手段、通信機器などの進化がこれからもますます発展していくことが推測され、一方で便利になりすぎて人々の運動機会がどんどん減っていくことを問題視しています。ある意味文明の発達は、不健康な人を増殖させる要因と解釈することができます。各国で便利さ、豊かさの差はあるかもしれませんが、人が人として機能するために必要な日常動作を行う機会が激減していく対策として、自ら運動習慣をプラスしていかなければならない時代が来ています。先進国はすでに運動習慣の有無により、健康状態が個人個人で非常に大きく差がある状態です。健康のためにもっと運動すれば、と思うのですが、人間はどうしても楽な方向に行きがちです。
弊社の健康教室運営支援サービス「自立体力プログラム」は、体力テストを行うことで自分の体力が良いほうなのか良くないほうなのか知ることができ、またその結果に応じて、そして各国、個人個人で異なる趣味嗜好や生活習慣の違いも加味したうえで、最も効果的な運動方法を提供できる運営スタッフ育成システムや、必要と感じて真剣に、そして楽しくできる健康教室運営指導ツールが充実しているのが特徴です。
誰もが楽しく汗を流せる新しいライフスタイルを全世界に普及させるために、日本国内はもちろん、タイ国での実績を足掛かりに全世界へ広げていきたいと考えております。積極的に運動習慣をつくる「自立体力プログラム」の普及活動を行うことは、世界の健康増進、活力ある人々の暮らしづくりに貢献できる重要な使命だと思っております。
健康のために気をつけていること、実践していることは何ですか?健康診断は受けられてますか?体力診断は?
「自立体力プログラム」はトータルで皆様の健康をサポートいたします。日頃の健康に感謝し、人生の充実のために運動習慣を積極的につくっていきましょう。