【10月号】「海外・国内ではなく一人の人として接すること」

【写真】佐々木 学さん 大阪府箕面市出身愛知県名古屋市在住公益社団法人 青年海外協力協会中部支部 支部長
佐々木 学さん 大阪府箕面市出身愛知県名古屋市在住

■佐々木 学さん(青年海外協力隊活動時の写真)

今回は公益社団法人 青年海外協力協会中部支部の支部長、佐々木学さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに、自己紹介をお願いします。

JICAV募集説明会での企画実施

皆さん初めまして、公益社団法人青年海外協力協会の佐々木学です。
当会は青年海外協力隊の帰国隊員を中心に組織されている公益社団法人で、私も青年海外協力隊としてスリランカに2年間赴任しておりました。当会は青年海外協力隊で培った精神とその経験を広く普及し、地域に根ざした国際交流・国際協力はもちろんのこと、国際社会における建設的な役割を果たせるよう、有益な協力活動を展開していくことを目的としています。
私の勤務している中部支部は東海・北陸地方を担当地域としてJICAボランティア事業のサポート、海外からの研修生の受け入れ業務、地域における国際理解教育の推進、復興支援事業等を実施しております。
まだ、名古屋に転勤してきて1年経っていないため、今は少しでも愛知県をはじめとした東海地方のことを知りたいという思いから色々な場所に出かけ、地域の人々と話したいと思っております。
名古屋駅から徒歩5分の場所に事務所がありますのでぜひ近くに来た際にはお立ち寄りください。
毎月第2,4水曜日には「協力隊ナビ」と題しJICAボランティア事業に興味のある方を対象に体験談や事業の内容を聞けるイベントも実施しております。

国際協力に関心を持ったきっかけについてお聞かせください。

幼いころから日本とは違う国やそこに住んでいる人々に漠然と興味がありました。言語や文化が違うのに一緒に笑ったり、感情を共有することができるというところに子供ながらにおもしろいなぁーと興味をひかれていました。
ただその一報で争いが起きるということも国際協力に関心を持つきっかけになりました。
大学時代にアメリカに留学していた時に同時多発テロが起き、帰国できなかった経験がありました。それまでは日本国内で暮らしていて「平和」というものは当たり前に享受できるように感じていましたが、世界においてはそうではない国もあるということに気づきました。
それ以降、幼いころからの思いもあり国際協力の分野で仕事をしていきたいという思いがあります。

佐々木さんが大切にされている国際協力に対する考えや姿勢などがあれば教えてください。

ネパールでの災害支援

青年海外協力隊の経験から学んだことが大きいですが、二つあります。
一つ目は「違い」を楽しむ様にしています、海外から来た人たち、もしくは自身が海外に行った際にその人のまたは国の習慣といったものがあり、接して行く内にそういったものが見えてきます。仕事をしていく上で支障をきたすこともありますが、否定するのではなくまず受け入れてみるようにしています。育ってきた環境が違うので当然のことだと考え、どのようにすればお互いの良い方向に導くことができるのか、まず対話することを前提にしています。
もう一つは極力たくさんの人を巻き込みながら物事を進めることを意識しております。何かする際にも「する側」「される側」といった二者ではなく「一緒に進めていく」という気持ちで接しています。実施内容、形態、期間にもよりますが一緒に物事を進めていくことで、その後の継続的な実施や実施主体としての責任感や連帯感を醸成できると考えています。
ただ国内でも地域性や、そこに住む人々の気質もあるので、そういった意味では国際・国内といった枠組みではなく一人の人間として認識し接して行くことが大切なのかなと思います。

市民の皆様へメッセージをお願いします。

200万人を越す外国人の方が日本に住んでいる現在、今後日本が直面していく人口減少・労働力不足といった状況に対して更に外国から来る方は増えるのではないかと思います。
そういった中でより良い社会を形成していくためにも対話や交流の機会は増してくると思います。最初は「○○の国の人」といった認識から会話の重ねていくことで「○○さん」といった固有名詞の関係が気づけると思いますので、ぜひ沢山の方との交流の機会をもっていただければ嬉しく思います。  当会も国際交流はもとより、国内の様々な課題に対しても地域の方々と一緒に取り組んでいきたいと思います。