【11月号】「日本の生産技術をメキシコに展開」

【写真】Luis Eduardo Andrade Martinezさん 名古屋工業大学大学院経営システム工学研究科 メキシコ合衆国JICA研修員
Luis Eduardo Andrade Martinezさん 名古屋工業大学大学院経営システム工学研究科 メキシコ合衆国

■写真:Luis Eduardo Andrade Martinezさん

今回はJICA研修員として、名古屋工業大学大学院経営システム工学研究科に留学したLuis Eduardo Andrade Martinez(ルイス)さんにお話しを伺います。(聞き手:JICA中部 研修業務課)

はじめに、自己紹介をお願いします。

2016年名古屋工業大学入学式

私の名前はルイスです。私の名前が長い理由は、中南米や南米地域の特長である、父・母両方の苗字を受け継ぐからです。さらに、ミドルネームを持っている人もいるためより長い名前となります。さて、私にとって今回が3回目の来日となります。最初の滞在では、2011年9月から新潟大学で半年間勉強しました。次に、2013年3月から、JICA中部のプログラムに参加し、金沢工業大学で8ヶ月、研究を行いました。そして、今回の滞在では、2016年4月から、名古屋工業大学の大学院生として生産管理の研究を行っています。次に、なぜ日本に来ることを決めたかを説明します。メキシコにいるとき、私は産業工学の勉強をしていました。生産技術や品質管理などの授業を受け、日本の物づくりのレベルが高いことを学びました。このことがきっかけで、日本文化や日本語に興味をもちました。大学を卒業後、メキシコで日系企業に就職し、3年間、品質管理のエンジニアとして働きました。

研修を通じて、日本で得られた知識をどのように活かされていますか?

2013年JICA中部プログラム

JICAプログラムのおかげで、日本の文化について、私の知識を広げることが出来ました。将来自分の国や海外に日本の技術を展開したいと思っています。特にメキシコには日本から自動車に関連している企業が次々と進出しているため、メキシコにおいて日本で学んだ生産技術の知識を生かすことが出来ます。さらに語学力を生かして他の国にも展開し、その地域と企業同士において相互の利益を求めることもできます。 また、現地スタッフと日本人エンジニアとの意思疎通が上手くいかない時がありました。そのようなとき、日本での留学経験があった私が懸け橋となり、円滑に作業が進むようにしました。

日本とメキシコを比べての印象についてお聞かせください。

2014年メキシコで工場の立ち上げプロジェクト

皆さんもご存じの通り、日本は高い安全性や規律を持っている国です。大学や仕事でも、日本人と交流しており、日本人は簡単には達成できない目標を設定し、諦めないで出来る限り頑張っているとよく実感しています。個人的な意見ですがメキシコ人にはとても陽気な人が多く、家族や友達と近くで暮らすことは、一つの大きな人生の満足であると思います。働き方に関しては、メキシコ人は働く時間が日本人と同じぐらいと考えられますが、チームワークは中々上手くいかない場合も経験したことがあります。それに関して、日本人の働き方や規律を守る姿勢を意識出来たら、仕事の効率を高めることが出来るのではないかと思います。今度メキシコ人と仕事するときに、その日本のスタイルを伝えたいと思います。

日本の皆さんへのメッセージをお願いします。

まず日本のことをもっと知ることができたのはJICAのおかげなので、心から感謝しております。近い将来にJICAから頂いたこの機会の恩返しとして、日本のためにサポートしたいと思っています。
みなさん、メキシコにかかわらずラテンアメリカに行ってみたい、あるいはその文化や南米人を知りたいと思っている人々のためのプログラムがJICAにはあります。私は仕事を休職し、学びたいと思って日本の大学院に来ました。クラスメイトより年上ですが、楽しく過ごしています。やりたいことがある人は挑戦してみてください。
最近、メキシコで滞在している日本人は増えている傾向です。その中でメキシコが好きになり、長く滞在したいと思う人がよくいると聞きます。美味しいメキシコ料理やメキシコの文化に関しては是非体験してみてもらいたいです。