【2月号】「漫画は日本の文化の宝庫」

【写真】秋田貴美子さん 愛知県出身・愛知県長久手市在住愛知県立大学外国語学部国際関係学科 准教授
秋田貴美子さん 愛知県出身・愛知県長久手市在住

■写真:秋田貴美子さん
(研修員の皆さんと笑顔で撮影:後列左から5人目)

今回は、愛知県立大学外国語学部国際関係学科准教授の秋田貴美子さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 連携推進課)

はじめに、自己紹介と現在研究なさっている分野等について教えてください。

私は生まれも育ちも日本ですが、短大卒業後、米国留学し、最終的にPh.D.を取得し、米国の大学・大学院でコミュニケーション科目を13年間教えました。2014年フロリダ州セントラルフロリダ大学のAssociate Professor(tenure取得済み)を辞め帰国し、4月に愛知県立大学に着任し、5月からJICA中部でCool Japanのセミナーを担当しています。人間関係、比較文化、ポップカルチャー、漫画、映画、メディアに関する研究をしています。
この他、猫レスキューをやっていて 、在米20年ですが、フロリダ在住の9年間の間に130匹以上の猫をレスキューし、その中の3匹を連れて日本に帰国しました。日本では、今年2017年だけで30匹以上の猫をレスキューしました。

Cool Japanはどういった授業ですか。

漫画を使ったゲームの様子1

日本の漫画を通して日本の文化を英語で学ぶ授業です。日本の文化についての講義の他、文化を体験できるようワークショップ形式になっています。世界各国からやってきた研修員の皆さんは、日本に到着したばかり、お互いも知らない同士ということが多く、最初は緊張しています。この緊張をほぐしながら、授業を進めて行きます。JICAと大学の連携の一環で、日本の大学の学生が参加することもあり、研修員の皆さんが日本人と交流できる場でもあります。
漫画の歴史、日本社会・文化、宗教の影響、社会の仕組み、日本人の生活、考え方、人間関係について学びます。特に、漫画に見られる「かわいい」表現・しぐさ・言葉遣いの社会・文化的な意味・役割について、また、ビジネスの中での利点について学びます。漫画を使ったゲームや、折り紙、盆踊り、そろばんなど、様々なアクティビティを通して、日本の文化に触れ、味わい、考え、学習します。

漫画を使ったゲームの様子2

研修員たちは積極的に参加し、セミナーが終わる頃には、皆打ち解けて笑顔一杯になっています。
私自身、日本の国際交流大使をさせていただいているようで大変責任を感じています。熱心に日本の文化について学習する研修員に対して、日本の文化について誤解がないよう、また彼らの日本での滞在に役立つような情報を与えるよう努めています。

国際交流に関心がある人たちにメッセージをお願いします。

研修員の皆さんと盆踊りの様子

研修員の皆さんは、大きな期待を持って日本にやって来ます。秩序正しい社会、礼儀正しい日本人にまず感心するようです。「食堂のおばさんが親切だった。日本人はなんて親切だ」と嬉しそうに言う研修員もいます。「名古屋駅にたくさん日本人がいるのに、なぜ皆お互いだまっているの?」「日本人は、ちょっとだけ話すだけで、どうしてもっと話をしてくれないの」という質問もあります。研修員の皆さんは、毎日研修で忙しいですが、日本人ともっと交流したいようです。
国際交流に関心がある方は、様々な国際交流イベントに積極的に参加し、交流する機会を増やしてみてください。英語に自信がなくても、英語を使って、たくさん間違いをすることをお勧めします。間違いはすればするほど英語は上達します。英語は決して流暢である必要はありません。交流することを第一に考えてください。