12月1日は世界エイズデー マラウイで歌ったエイズ予防啓発ソングが国民的大ヒット!

【画像】山田耕平さん

青年海外協力隊OB
山田耕平さん

アフリカ・マラウイで青年海外協力隊の村落開発普及員としてエイズの予防啓発活動を行い、マラウイのトップアーティストと組んで歌ったエイズ予防啓発ソング『ディマクコンダ(愛してる)』が大ヒット!
2006年にはニューズウィーク誌の特集「世界が尊敬する日本人100人」の1人にも選出された山田耕平さん、実は愛知県名古屋市出身なんです。
帰国された現在も、日本国内でエイズ予防の啓発活動を続けている山田さんに、隊員時代の思い出、現在の活動のこと、そして来年度名古屋にオープンする新JICA中部センターへの期待などをお聞きしました!

青年海外協力隊には毎年様々な方が参加されていますが、山田さんが青年海外協力隊に応募されたきっかけは何でしたか?

 大学時代に、台湾へ留学したときに世界各国から集まってくる留学生たちと、世界の抱える貧困問題や環境問題などについて議論したりするうちに世界に対する興味や好奇心がどんどん湧いてきました。また、旅行が好きで、アジアをバックパッカーとして旅行しているときに、ストリートチルドレンや物乞いの人たちなど初めて貧困を目の当たりしたのと同時にアジアの人々の温かさに触れて、自然と途上国に関わる仕事がしたいと思うようになりました。そこで、青年海外協力隊の募集を見つけて、自分が途上国の人のために何かしたいというよりも、自分の「もっと広い世界を見てみたい。途上国の人たちと一緒に暮らし、仕事をすることで、彼らがどんな環境でどんな価値観で、何を食べて、どんな暮らしをしているのか見てみたい」という気持ちで応募しました。自分は何か特別な技術や知識なんか持ってませんし、支援をするなんて少しおこがましいですよね。僕の場合は自分が成長したい気持ちが強かったです。

マラウイに行く前はアフリカとはどんなイメージでしたか?

 全然情報がなかったのですが、いろいろ調べてみると当時人口約1200万人の、九州と北海道を足した大きさで、世界貧困ランキング下から5番目、一人当たりのGDPが約200ドル、一日1ドル以下で生活している人が人口の70%、HIV感染率が約15%、平均寿命が約39歳、、、、こんな数字ばかりがでてきて、いったいどんな大変な国に行くのだろうと思ってました。アフリカというと「貧困」「紛争」「エイズ」などどうしてもネガティブなイメージを持っている人が多いと思います。自分もそうでした。でも、いざマラウイに行ってみると人々が本当に明るくて、親切で、優しくて、当然貧しいという側面はあるんですが、なんというか人々がたくましくハッピーに生きていて、僕のほうが何度も助けられました。毎日同僚や近所の家でご飯をご馳走になって、2年3ヶ月間ほとんどご飯を作ったことはないです。素晴らしい国でしょ!

多職種で知られている青年海外協力隊の中でも、歌手活動をされたかたはあまりいませんが、大勢の人の前で歌を歌うことに抵抗はありませんでしたか?

 実は、僕台湾でもデビューしてまして、その経験があったから歌を通してエイズ予防を訴えたら面白いと気付いたんだと思います。

現在はどのような活動をされていますか?

 日本のエイズも実はとても大変でして、去年は過去最高の1,500人が新たに感染してます。そこで、アフリカの経験を活かして、仲間たちと一緒にコグウェイという団体を立ち上げ、楽しみながら自転車でエイズ予防を訴えるイベントを世界エイズデーに行っています。今年は11月30日に東京神宮外苑に12時に集合して、エイズに対する偏見・差別をなくそうというレッドリボンの「赤」を身につけて、芝・増上寺までサイクリングしました。また、芝・増上寺で、お坊さんたちと世界、そして日本のエイズの蔓延防止を願い「STOP AIDS祈願!」を行いました。 面白いでしょ! 日本だからできる、エイズ予防啓発。

今後の活動の目標を教えてください。

 エイズ予防啓発ソング『ディマクコンダ(愛してる)』は、神様からのプレゼントだと思っています。自分でいうのもなんですが本当にいい歌なんですよ。エイズは、マラウイだけでなく、世界の抱える問題です。この歌をいろんな国の言葉で制作していきたいですね。現在、マラウイのチェワ語の他に、タンザニアのスワヒリ語、エリトリアのティグリーニャ語、日本語、また、今年の12月にはセネガルのダカールで開催される国際エイズ会議でセネガルのウォルフ語を現地ミュージシャンとして制作します。セネガルでもヒットさせたいです。

来年の春にJICA中部センターは新センターへと移転します。新センターでは市民の皆さんに途上国の現状や課題を知ってもらうための様々な展示、イベントを青年海外協力隊OB、OGの方たちと協力して行っていく予定です。地元愛知県出身の山田さんは、新センターにどのようなことを期待されますか?

 地元のみなさんにとっての国際協力を創造するアトリエのような場所になってほしいです。途上国の現状を知ることはもちろんですが、そこから中部の人たちによる新たなる国際協力が生まれるような場所になることです。やはり、アクションを起こしていくことから道は開けます。国際協力って楽しくてしょうがないって、地元の人たちが感じられるような、そんな場所になってほしいです。是非新JICA中部センター発のたくさんの面白い国際協力を期待します!

最後に中部地域の皆さんにメッセージをお願いします。

 国際協力と聞くと何か、とてもハードルが高くて、専門的な知識や経験が必要と思っている方が多いと思いますが、そうではなくて、自分の好きなこと、得意なこと、興味のあること、誰でも活躍できるフィールドはあると思います。行動を起こしていくことから全てははじまっていきます。
是非楽しみながら、自分のできる国際協力はじめてみてはいかがでしょうか。必ず素晴らしい出会いと、経験がまっていると思います。

どうもありがとうございました!

 

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マラウイでの活動の様子

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