すぐ目の前でできる小さな一歩が、海を越えて大きな一歩に

【画像】原田さとみさん(タレント)

JICA中部なごや地球ひろばサポーター
原田さとみさん(タレント)

 6月1日なごや地球ひろばの誕生と同時に、ひろばを多くの市民に広めるお手伝いをしていただく「JICA中部なごや地球ひろばサポーター」に就任されたタレント、原田さとみさん。タレントの枠を超えて、現在は環境問題やフェアトレードなど様々な分野で活躍されています。なごや地球ひろばサポーターとして、今後はJICA中部でのイベントなどにも登場されます。今月は原田さんからのご挨拶をご紹介します。


 このたびJICA中部なごや地球ひろばサポーターに就任いたしました、タレントの原田さとみです。皆様とごいっしょにこれからいろんな取り組みに、楽しんで参加させていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。まずは自己紹介から。

モデル・タレント時代を経てパリ留学へ

 モデルとしてデビューし、タレント活動を始めて今年で22年目です。ずっとまじめにタレントしてきたわけではなく、10年目に大好きなパリに1年間留学しました。環境を変えてもっと世界が見てみたかったのです。それからの人生は楽しいもので、モノづくりや映画づくり、イベントで古着屋さんもやりました。タレントの枠からははみ出てばかりでしたがその甲斐もあり、ついに念願のお店「ペネロープ・パリ・ペティヨン」(セレクトショップ)をオープンすることができました。 と同時に最大の望みであった“子どもを授かる”ことともなったのです。ここからが私の人生の本番です。タレント業はきっぱりと辞め、子育てに専念しました。今自分がしなければならないことは、この子をしっかりと育てること、育てて社会にお返すること、これこそが世の中のお役に立てることだから、と感じていたからです。しかし目の前に突きつけられた“子育て”という課題は偉大でした。無器用な私にとって簡単に片手間でこなせるような代物ではありません。とにかく一生懸命でしたが、それは幸せな日々でした。

タレントへの復帰とお母さんとして伝えていきたいこと

 子どもが5歳になったころ、お声がかかり再びタレントのお仕事をすることになりました。時が来たのだな、この5年間を生かすときが来たのかなと、流れに身を任せ、身の丈にあった自分の表現をしてゆこうと決意しました。お母さんになって伝えたいことは、たくさんありました。子どもたちに残してゆく地球環境のことをなんとかしたい、と考えるようになり、自分のお店でフェアトレードを始めました。そして近年、ファッションの世界にも「エシカル」というカテゴリーが登場し、私のエシカル・コーディネイターとしての活動が始まったのです。

エシカル・ファッションとは?

 エシカル・ファッションとは、「エコロジカルで安全な素材・染料を使用しているか」「正しい労働環境が守られ、公正な賃金で生産・発注がされているか」「地域に伝わる製法や伝統技術を後世に残す努力をしているか」といった条件をクリアして作られたもの。モラルを守り、メッセージを持ったこれらの商品を一人でも多くの人のところへ届けるために、さらに大事なことは「デザインも質も確かであること。」これが現代の消費社会の中での裾野を広げるために、欠かせない要素となってきます。見た目のデザイン性に魅かれ選んだモノの、その背景が公正であり、正直であり、生産者にも地球環境にも優しいものであれば、未来は良い方向へ進むのではないでしょうか。
 ほんとうの“上質で心豊かな暮らし”って?と考えるきっかけとなってほしい。そんな思いで、1つ1つの商品に対し愛情と責任を持って、お店に商品を並べお客様へと繋げてきました。モノを生産して売るということは、たいへん責任のあることです。大切な資源を無駄に遣って不必要なモノを作ってはなりません。モラルある持続可能な方法で作られた「世の中にいいもの」をちゃんと世に送り出すことのお手伝いをしたい。「買う」ものを「選択」することで初まる未来があると信じています。自分の「好き」と、世の中に「いいこと」を結びつけたい、そんな思いでいつもいます。こんな自分に何ができるかな、と考えながら。 そんな私の活動を見てくださったJICAさんから今年の春、「JICA中部なごや地球ひろばサポーター」のお声がかかったのです。

JICA中部なごや地球ひろばのサポーターとして

 私は旅するのが大好きで、これまで約30ヶ国を旅してきましたが、世界のコトを知れば知るほど、ほっとけない気持ちになります。多文化・多民族のコスモポリタンなパリに住んだ経験からも、いろんな国の人々のいろんな文化・歴史・伝統に魅力を感じます。帰国して故郷の名古屋が大好きになったと同時に、地球人としても地球が大好きです。だけど地球上には不平等だらけ。不公平なこの世の中の歪みをなくすために、世界中で汗を流しているのが青年海外協力隊などJICAボランティアの皆さんです。できることなら、実は私もJICAボランティアに参加し、お役に立てたら・・と思っていました。ですが、やはり途上国での役立つ技術が身についていない私なんて・・情けないことに、何のお役にも立ちません。ではいったいこんな私には何ができるのだろうか。と、そんな時にサポーターのお話をいただいたのです。私にも私なりのお役に立てる方法があったことに、大変うれしく思いました。
 今息子は小学生。また新たなことを親の方が学ばせてもらっています。PTAや地域の活動への参加など・・・、驚くことにこんな身近にやるべきことがたくさん転がっていたのです。それは小さくて地味な活動に見えるかもしれませんが、世界へと広がり繋がる大事なことと思います。そんな地域や学校でお役に立てることには、積極的に参加したいと思っています。現代に生きる私たち、ローカルにもグローバルにもバランスよく活動できたらって、思います。すぐ目の前でできる小さな一歩が、海を越えて大きな一歩へと成長すると信じています。私たちは決して独りではなく、世界と、宇宙と、つながって、大自然と大歴史の中で、奇跡的なバランスで生かされているのですものね。感謝して、謙虚な気持ちで、地球人として、お役に立ちたいと思っています。


原田さとみ プロフィール

タレント(セントラルジャパン)/エシカル・コーディネイター
フェアトレード・セレクトショップ「ペネロープ・パリ・ペティヨン」主宰
大ナゴヤ大学 副学長
JICA中部なごや地球ひろばサポーター
世界と出会う絵本ひろば“Looppe”代表

 1987年モデルとしてデビュー。翌年、深夜のテレビ番組「ラジオDEごめん・金曜日の王様」(CTV)でのレギュラー出演を期に、タレントとしても活動。
 1996年パリ留学を経て、1999年セレクトショップ「ペネロープ・パリ・ペティヨン」をオープン。オリジナルブランドを名古屋から発信すると同時に、ヨーロッパのファッションを扱う。2000年からは出産・育児のため、タレント活動を約5年間休業。育児雑誌などへの執筆を続ける。2005年タレント活動を再スタート。テレビ・ラジオでのレギュラー出演やエッセイ連載、トークショーや講演会など行う。
 “お母さん”という立場からも地球環境に配慮した持続可能な社会づくりに関心を持ち、お店ではフェアトレードやオーガニック・ビオ商品を扱い、エコロジカルで人道的な価値を持つエシカル・ファッションの普及活動に取り組んでいる。
 さらに“ナゴヤの街がまるごとキャンパス。誰もが生徒で誰もが先生”というコンセプトの「地域密着型の生涯学習」と「新しい地域コミュニティーづくり」を目指す非営利活動法人「大ナゴヤ大学」で、副学長を務める。
 2009年5月、JICA中部なごや地球ひろばサポーターに就任。
 2009年7月、世界と出会う絵本ひろば“Looppe(ルププ)”スタート。
 2009年7月31日、自らのお店「ペネロープ・パリ・ペティヨン」10周年を期に一旦閉め、お店という形から解き放たれ、シンプルになって、次のステージへと移ります。(ホームページは引き続きwww.penelopepp.comです。)
 2009年9月、「大ナゴヤ大学」http://dai-nagoya.univnet.jp/開校予定。

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