JICA中部なごや地球ひろばサポーター
空木マイカさん
なごや地球ひろばを多くの市民の方々に広めるお手伝いをしていただく「JICA中部なごや地球ひろばサポーター」。6月よりタレントの原田さとみさんが活動していただいております。そしてさらに今月から、東海地域のFM局、ZIP-FMで活躍されている空木マイカさんが加わってくれます! プライベートではアフリカ支援のNGO活動に従事されるなど、国際協力に高い関心をお持ちの空木さん、今後はなごや地球ひろばサポーターとして、JICA中部でのイベントや募集説明会などにも登場していただきます。今月は空木さんのインタビューをお送りします!(聞き手:市民参加協力課 前納)
ZIP-FMで月曜から金曜日、朝9時〜11時の「Smile Deli」という番組でパーソナリティをしています。平日の朝、少しでも気持ちよく朝スタートするお手伝いができたらと思っています。
大学の時に「開発経済論」という授業でJICAの方が講師で来て、毎回JICAのビデオを見せてくれていたんです。その中で自分と同じくらいの歳の子が出てきて、なぜ自分はスクリーンのこっち側でそれを見ていて、あの子はスクリーンの中で苦しんでいるのだろうと疑問に思ったんですね。あそこにいたのは自分かもしれないのに、と。そこから何か自分にできることを返していきたいと思うようになりました。
ARCは1994年に大虐殺のあったルワンダでの女性支援を主にやっている団体です。例えば、現地で女性たちが作ったバナナカード(バナナの皮や葉で作られています)を日本で売って、売り上げをルワンダへ送るといった活動です(注2)。また少年兵反対運動「ストップ子ども兵士アクション」にも力を入れ、ウガンダの少年兵を扱った映画『見えない子どもたち(原題:Invisible Children)』の上映会を行ったり、ウガンダの平和を願った「GULU WALK」というデモを渋谷で開催したりもしました。
アフリカの文化がとても好きなんです。カンガ(アフリカの民族布)の一枚一枚に意味を持たせるところも。ジャンベの音も。こんな話を聞いたことがあります。マリのある部族ではダンスもジャンベも「上手」という言葉で褒めないんだそうです。「上手」の代わりに使う言葉は「合ってる」。「あなたの表現しているものは、ちゃんとあなたの中から出てくるものと合ってる」ということで「合ってる」。でもどれだけリズムが合っていても、振り付けが合っていても、それがその人の中から出てくるものでなければ「間違ってる」と言うのだそう。「あなたはそれをなぞっているだけでしょ。それはあなたの中から出てくるものではない」と。かなわないって思いますよね。そんな話を聞く度に、もっと知りたいと思うのです。
法律の話から身近に起きたことまで内容が幅広かったのでとても勉強になりました。そしてやはり実際に経験されたお話というのは響き方が全然違いますね。搆さんの(隊員時代に活動したハンガリーで)「ネオナチと呼ばれる人たちに差別されるよりも、ベビーカーを押した普通のお母さんに差別される方がよっぽど辛かった」という言葉がとても印象的でした。また「すごいね、という言葉は、自分は関係ないということを表しているから好きじゃない」というのも。私自身も自分のこととして一つひとつを考えられるいい機会になりました。
ラジオはいろんなきっかけの種をまく作業でもあると思っています。JICA中部なごや地球ひろばサポーターはそんな種を自分も一緒に育てていける作業。とても楽しみです。私はボランティアを始めて、アフリカを好きになって、それまでの自分を思い出せないほど自分を楽しめるようになりました。アフリカに行って、それまで「かわいそう」と思ってやっていたボランティアを「好きだから手伝いたい」と思うようになりました。そんな自分自身の変化や感動をこれから一緒に作っていけたら、と思っています。まだまだ勉強しながらのお手伝いになりますがよろしくお願いいたします。
注2:アフリカ平和再建委員会(ARC)のバナナカードは、なごや地球ひろばのフェアトレードショップ『フェア・ビーンズ』で取扱っています。
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