「国際交流や国際貢献の楽しさを日本の若者に伝えたい!」〜国際交流の楽しさ・意義を生涯学習として地域の人々や若者に伝えよう〜

シニア海外ボランティアOB ジャマイカ19-0次隊 知的障害児教育
小嶋 司さん

 今回は、ジャマイカでシニア海外ボランティアとして派遣され、帰国後は精力的にジャマイカ写真展を開催している小嶋司さんにお話を伺います。

シニア海外ボランティアに参加されたきっかけを教えて下さい。

 若いときから青少年活動に関心があり、教職に着いたときも初任が障がい児教育でした。自身の経験を活かし、日本のカリキュラム・教育方法の素晴らしさを途上国で伝えたいと考え応募しました。

ジャマイカではどのような活動をなされたのですか?

 他の隊員5名とチーム活動を組み、折紙・紙コマ・木コマ・福笑い等日本の伝統手作り遊びを通して現地の先生方に伝え、その後協働で生徒に伝える工夫をしました。その他、広報紙を作成し教育活動を広く伝えることも合わせて行いました。

活動は順調でしたか?

 ジャマイカは英語圏の国です。日常生活は英語が中心ですが、養護学校等の中では子どもたちはほとんどパトワ語です。「ワグワーン〜元気ですか?」が飛び交っています。戸惑うこともありましたが、英語・パトワ語・スペイン語が入り混じる教室の中で「ボディランゲージ」を用いて、子どもたちに伝えることができ、交流を深めて行きました。「伝える意思があれば伝わる」と、実感し活動出来ました。

帰国後に、ジャマイカ写真展を始めたきっかけについて教えて下さい

 ジャマイカの習慣として、互助精神があります。富める人たちが貧しい人々を自然のなかで助ける・食事をおごる・チップを渡すというものです。ジャマイカでの勤務先の養護学校で教頭先生や先生方が他の職員へ食べ物を融通したり、車の送り迎えを自然のなかで組み入れていることがわかりました。お互いが助け合っている姿に感銘を受けました。

 そんな中、日本に帰国した際に「日本の若者が海外交流に内向きで消極的」という新聞記事を読み、ジャマイカでの養護学校勤務から学んだことを地域の人々や若者に伝え「生涯学習として学んで欲しい」と願い始めました。
 また、自身の専門分野である「障がい児」についても、依然として「差別偏見の課題」があると言われているため、少しでも緩和し、障がい児教育をとおして理解を深める活動を地道に展開できたらとも考えています。

来場者の反応はいかがですか?

 やはり、国際交流や貢献活動の関心・興味の掘り起こしは一朝一夕には達成できるものではありません。地道に活動する中で掘り起しができていくものです。「あせってもいけません」が本音のところです。

 パネル展示・写真展示がメインでしたが、時にはジャマイカ産のブルーマウンティンコーヒーを参加者みんなで飲みながら対話するという活動もやりましたが、非常に好評でした。参加型の集いや五感を動員する展示法を構築していくと関心が深まるものと考えています。

 また、展示を見られた方が少なくても参観のお礼のはがきを出すなど地道な活動が輪を広げていきます。

最後に、小嶋さんの今後の目標をお聞かせ下さい。

 ジャマイカでの経験を経て、「真に人が幸せであるという指標はなんだろう?」と、考えさせられました。途上国の人々は先進国に比べ短命です。しかし、車のない社会で健康的に歩いて過ごしたほうが幸せかもしれません。先進国は医学の発展で長寿になりますが、文明の発達が人類の幸せを本当にもたらすのか考えどころです。
 私は、シニア海外ボランティアの体験を通して、開発途上国での暮らしを見てきました。途上国には途上国の問題が存在しました。

 しかし同様に今、私たちが住むところで「地域の崩壊〜地域の人間関係の希薄化や家庭の崩壊〜核家族化や少子高齢化による家族の人間関係の希薄化等、様々な課題」が問われています。住みづらい世の中になってきているのが実感です。東日本大震災の防災の観点からも新たな人間関係の構築が叫ばれています。

 そのために、生涯学習・国際交流・国際貢献の活動を広めていく中で、この地域で住んでよかった、家族でよかったと思える人間関係づくりに少しでも貢献できたらいいなと考えています。

ありがとうございました。今後のご活躍も期待しています。

 

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2010/9/7 多治見市市民活動交流支援センターにてジャマイカ展示会を開催。新聞記者の取材もありジャマイカの養護学校の様子を知らせた。

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2010/9/7支援センターでの展示の様子。6日間延べで30人程の参観があった。

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2010/12/16〜27多治見市脇之島公民館で展示会を開催教員時代のPTA会員が参観され、話に花が咲く。

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2011/3/15〜31 小泉公民館ジャマイカ展開催。居住地の公民館なので多くの知人・友人等参観 

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2011/5/17 御嵩町中公民館JICA出前講座として開催。40人程の中高年者の生涯学習・途上国支援のボランティア学習。パワーがあり楽しいひと時となった。