「浜松から世界へ! 国際理解教育を広めたい 〜はままつ国際理解教育ネット〜」

短期ボランティアOG(ラオス/プログラムオフィサー) 静岡県袋井市出身
三田 景子さん

今回は、浜松を発信に国際理解教育を広めるグループ「はままつ国際理解教育ネット」メンバーでもあり、ラオスに短期ボランティアで参加経験のある三田景子さんをご紹介します。
(聞き手:JICA浜松デスク 上田記子)

Q:はままつ国際理解教育ネットとは?

浜松市には、日系人をはじめ多くの外国籍の人々が暮らしています。互いを認め合い共に暮らしていくためにはまだまだ課題が多いなと、2007年、国際理解教育に関心のある有志らが学校等で活用できる多文化共生をテーマにした教材開発を行いました。教材完成後も多文化共生のみならず、貧困・人権・国際協力など世界の様々なことを学ぶワークショップの開催など、活動を続けてきました。そこで、今後より効果的で継続的な活動を行っていくために、2010年'はままつ国際理解教育ネット'を立ち上げました。

メンバーは、教員・会社員・看護師など様々です。常設事務局が無く、メンバー全員が忙しく仕事をしながらの活動ですが、JICA浜松デスク、(公財)浜松国際交流協会HICEと共に、三者が連携しながらワイワイ活動を行っています。

Q:三田さんは、:今までどのような活動を行ってきましたか?

高校生の頃海外に関心を持ちはじめ、大学では国際関係を勉強しながら、障害を持つフィリピン人の子供の支援活動や、身近な外国人と交流するイベントの企画などを行っていました。卒業後、教育分野の支援活動を行っているNGOに就職し、ラオスで学校建設支援事業のコーディネーター(と言ったらかっこいいですが、裏方の何でも屋です:笑)として働きました。

その後、その時の経験を生かし、短期青年海外協力隊員として半年間、ラオスで母子保健改善プロジェクトの立ち上げに携わりました。帰国後、JICA中部の開発教育指導者研修などで開発教育/国際理解教育を学び、現在は主に静岡県西部地域で、はま国ネットの仲間と、そして個人でも国際協力をテーマにしたワークショップ開催など、国際理解教育の活動を楽しみながら行っています。

Q:このような活動を始めるきっかけは何だったのですか?

国際理解教育の活動をはじめたきっかけは、大きく2つあります。1つ目は、大学時代に世界青年の船という内閣府が主催する事業に参加したことです。2ヵ月間船の上で約20カ国の青年と過ごし、最終日には全員涙を流し抱き合って、中々離れることができませんでした。地上に降りたら、世界の様々な地域での紛争・戦争のニュースが飛び込んできまして、私たち船の仲間も出会った場所や出会い方が違ったらお互い殺しあっていたのかもしれない、そんなことを考えたらゾッとしました。

2つ目は、ラオス在住時代に、外国企業が森林伐採や水質汚染など、ラオスの人々の生活を脅かすビジネスをしている事例を見たことです。それら企業で働いている外国人も友達だったのですが、個人的には本当に優しい人達で一生懸命働いていました。自分の会社の為、そして国にいる家族の為に。一生懸命働いているのにラオス人を傷つけている。何かがおかしいし、もったいない・・・。

帰国後、世界の様々なことを学び、自分との繋がりに気付くような教育活動を行いたいと思っていた時に出会ったのが、国際理解教育/開発教育でした。国際理解教育の目的も素敵ですが、参加型学習の面白さに取りつかれて(?)しまった、というところが本音かもしれませんが…

Q:三田さんは、JICA青年海外協力隊をご経験されていますが、どのような活動をされてきたのですか?

母子保健改善プロジェクトの立ち上げということで、他の助産師・看護師さんの隊員とラオスの首都の保健局に入り、ラオス人のスタッフと一緒に村々を回って事前調査活動と計画立案を行っていました。

私は母子保健の専門家ではなかったので(マネジメント担当)、ラオス人のドクターや日本人の隊員さんに、時には笑われながら色々なことを教えて頂きました。保健局のスタッフみんなが一つの家族のようで、暖かい時間を過ごさせていただきました。

Q:今後、はま国ネットでの活動予定を教えて下さい

2011年秋から、国際理解教育を実践する人を養成する'国際理解教育ファシリテーター養成連続講座'を開催する予定です。そして2012年3月4日は、多くの市民が世界との繋がりを体験する場として、JICA中部、HICEと一緒に'第2回はままつグローバルフェア'(浜松市100周年記念事業)も開催予定です。
ご案内は、はま国ネットのブログでお伝えしています。                  
はま国ネットブログ http://hamakokunet.hamazo.tv/

Q:三田さんの今後の目標はなんですか?

貧困、紛争、人権、環境、異文化理解・・・国を超えた様々な課題が存在しますが、それらをただ知識として
学ぶのではなく、自分自身との繋がりを理解し、解決の為の行動(小さなことでも)に結び付けるような、そんな、悲観的ではなく未来をワクワク描くような学びの場を、はま国ネットの仲間と作っていきたいです。

今は主に静岡西部での活動ですが、5年後は静岡県全域に、そして10年後には日本全体に影響を与えるような、そんな活動を行っていきたいなと野望を抱いています(笑)。また、平日は民間企業で働いているのですが、社会貢献と利益追求が両立するようなビジネスを提案していきたいと思っています!

ありがとうございました。今後もご活躍を楽しみにしています。

 

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1)ラオスの民族衣装でポーズ! 三田景子OG

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2)目をキラキラ輝かせたラオスの子どもたち

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3)浜松発!手作りの国際理解教育教材

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4)はま国ネットミーティング風景