「ネットワークNGOの活動について」

【画像】田口 裕晃(たぐち ひろあき)さん

特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター 事務局
田口 裕晃(たぐち ひろあき)さん

名古屋NGOセンター(NANGOC)は、愛知・岐阜・三重に拠点を持つ50団体が集まる「ネットワークNGO」です。貧困・紛争・環境破壊などの地球規模の課題を解決するために、市民が主体となり取り組む活動を支援し、支援を通して人権、平和、環境が守られる社会の創造を目指されています。

毎年秋に開催されるワールド・コラボ・フェスタでは、NANGOCもJICA中部も共に主催者の一員として参画しているほか、中部地域で開催されるNGOの協議会などでも協力させて頂いています。今回は事務局スタッフとして活躍されていらっしゃる田口さんにお話しをうかがいます。
(聞き手:市民参加協力課 鍋島光博)

こんにちは。特定非営利活動法人名古屋NGOセンターの田口裕晃です。愛知県知多郡美浜町で酒屋の息子として生まれ、愛知県でずっと過ごしてきました。現在は名古屋NGOセンターの事務局スタッフ、NIED・国際理解教育センターのメンバー、コミュニティ・ユース・バンクmomoの理事、ココアゴラのボランティアスタッフ等をしています。

現在のお仕事を選ばれるきっかけは何だったのでしょう?

大学生の時に周りに流されて就職活動をするようになり、「働くこと」「社会にでること」「自分が本当にやりたいこと」などいろいろ考えるようになりました。なかなか答えはでなかったので、就職活動を続けて一般企業に入ろうかとも思いましたが、説明会に参加したり、面接を受けたりしても企業で自分が働く姿がどうしても想像できずにいました。その時に行った、カンボジアのローカルNGOでのボランティアをキッカケにNGOで働くことで、エコでピースな社会をつくることに貢献したいと思うようになりました。
帰国後、名古屋NGOセンターが主催する「次世代のNGOを育てるコミュニティ・カレッジ2011(通称:Nたま)」に参加しました。「Nたま」では、様々な講座やフィールドワーク、インターンシップを通してNGOの「キホン」を学ぶことができました。その際に「今の自分の能力でNGOに入ってもできることは少ないのではないか、数年一般企業で働き、自分自身を鍛えてからNGOに入ったほうがいいのではないか」と考え直し、一般企業に就職しました。そこで数年勤めた後、退職し、現在の名古屋NGOセンターの事務局スタッフとなりました。

ネットワークNGOの事務局スタッフというお仕事についてご紹介いただけますか?

名古屋NGOセンターの活動は多岐に渡ります。ワールド・コラボ・フェスタの他にも、NGOスタッフになりたい人のための研修、国際理解教育・開発教育の担い手育成、NGOスタッフ向けの研修、政策提言等を行っています。事務局スタッフの仕事は、これらの事業を1人でこなすのではなく、多くの仲間と一緒になって取り組んでいくこと、またそれに付随する細かな作業も行います。

JICA中部との関係において、地域のNGO/NPOとJICAが共通ビジョンを達成するための「協働のハンドブック」作りにも参加されていらっしゃいましたが、NGOがJICAと協働する事のメリット・デメリット等について、自身のお考えをお聞かせいただけますか。

JICAだけではないのですが、企業や他の団体・組織との協働は本当にしんどくてツライこともあります。それでも協働することでしか達成できないことがあります。そこに最大のメリットがあると感じています。特にワールド・コラボ・フェスタは良い例で、あれだけの規模のイベントを名古屋NGOセンターだけでつくり上げることは不可能です。中部地域の5団体が協働したからこそ、開催することができ、新たな層にアプローチすることができます。いろいろな協働をしてきましたが、毎回、大きな成果が得られ、やってよかったと思うことができますね。

今後、NGOとJICAの協働がより良いものとなるためにはどのようなことが必要だとお考えですか?

今回の様に一定のルールをつくることも重要ですが、お互いが立場を越えて協力し合うことが必要だと思います。お互いの組織の性格上、報告書の様式や会計書類はこうなってないといけないなど、いろいろな制約があるかと思いますが、契約上・書類上どうなっているかということより、双方の担当者がこの事業は何のためにやっているのかという点を徹底的に共有し、共通のミッション・ビジョン達成のために一丸となって取り組む姿勢が必要だと思います。

田口さんは昨年度JICA中部とNIED・国際理解教育センターで協働実施された「開発教育指導者研修(実践編)」にもご参加されていらっしゃいましたが、その研修を受講された感想とお仕事への活用方法等について教えて下さい。

開発教育指導者研修ではとても多くのことを学びました。あれだけの研修を毎年継続して実施しているJICA中部とNIEDには頭が下がります。特に印象に残っているのは講座の運営方法です。これは自団体で実施している研修・イベント等にも活かすことができそうです。

ありがとうございました。NANGOCは3月27日より名古屋市中区新栄にあるYWCAビルの7階の新事務所に移転されたとうかがっております。今後のご活躍を楽しみにしています。

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NGOスタッフになりたい人のための研修の様子1

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NGOスタッフになりたい人のための研修の様子2

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ワールド・コラボ・フェスタ2011の様子

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地域のNGONPOとJICAが共通ビジョンを達成するための「協働のハンドブック」づくりワークショップ