1人で100歩進むのではなく、100人で1歩進む国際協力を!!

【写真】藤村 隆司(ふじむら たかし)さん 愛知県名古屋市出身cafe duriオーナー
藤村 隆司(ふじむら たかし)さん 愛知県名古屋市出身

今回は、名古屋市で途上国との絆を考える場所として、ベンガル語で「絆」を意味するduriを店名にした、「cafe duri」のオーナー藤村隆司さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課 鍋島光博)

これまで色々なお仕事をされてこられたようですが、cafe duriをオープンするきっかけは何だったのでしょう?

エクマットラの子どもたちと(1)

以前勤めていた会社を退社した後、本当に自分がしたいことは何なのか?どういった時に自分はやりがいを持てたのか?を真剣に考えた時、自分のためではなく第三者のために動く時に一番力を発揮し、喜びを感じていたことに気付きました。そこで以前から関心のあった途上国支援の方法について調べたところフェアトレードに出会いました。そして、本当に支援を生涯の仕事とすることが出来るのか自分で確認したいと思い、実際にアジア最貧国と言われるバングラデシュを訪れてみました。
バングラデシュでは幾つもの支援施設を訪問しました。その訪問先の中で一番強く印象に残ったのがストリートチルドレン支援施設のエクマットラです。
実際にバングラデシュのストリートで生活している子どもたちとエクマットラで生活している子どもたちと会い、色々な話を聞いた中で彼らに必要なのは教育環境だと感じました。自分もこのような子どもたちのために何かしたい!と強く思ったのですが、エクマットラを立ち上げた渡辺大樹さんのように現地に入り何年も活動する勇気は私にはありませんでした。
非常にもやもやした気持ちでエクマットラを去る時に子どもたちが「世界で一つのだけの花」を日本語で合唱してくれました。「一人一人違う種を持つ、その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」このフレーズを聞いた時、背伸びせずに自分の出来ることをすれば良いのだと気づかされました。そこで私は1人で100歩進むのではなく、100人で1歩進もうと考えました。その100人を作るための場所としてcafe duriを立ち上げたのです。

お店のコンセプトと、どのような場所にされたいか簡単にご紹介いただけますか?

(cafe duri)店内の写真

cafe duriは店名にフェアトレードの文字は入れておりません。それはフェアトレードに興味がある方に来店して頂くよりも知らない方に来店して頂きたいからです。普通のオシャレなカフェに遊びに来て頂いてメニューを見た時にフェアトレードってなんだろう?と思って頂きたいからです。 国際協力、募金、奉仕と難しく考えるよりも普通にメニューにあって普通に選んで頂ける形を取りたいと思っております。ですからduriではフェアトレードのカレー、コーヒー、ケーキはもちろんですが、楽しく過ごして頂けるようフェアトレードのワインも置いております。知らない間に国際協力をして頂くのが理想です。そういったお客様を増やしその中から徐々に今なお続く児童労働やストリートチルドレン等の諸問題に興味を持って少しの行動をしてくれる人が増えればと思います。

今月11日にJICA中部で行われるフェアトレードの講座に講師としてご出演されるそうですが、簡単にご紹介いただけますか?

エクマットラの子どもたちと(2)

どのように子どもたちがストリートチルドレンになり、その後どうなっていくのか?バングラデシュの首都ダッカの現実の闇を描いた映画「アリ地獄のような街」(出演はエクマットラの子どもたち)を上映します。その後、バングラデシュで経験してきたこと、現在の仕事内容、私なりの国際協力などについてお話し出来ればと思っております。

ありがとうございました。講座もさることながら、今後のご活躍を楽しみにしています。