【8月号】きっかけはベルマーク

【写真】前島 美紀(まえじま みき)さん 岐阜県土岐市出身、愛知県名古屋市在住JICA中部 市民参加協力課
前島 美紀(まえじま みき)さん 岐阜県土岐市出身、愛知県名古屋市在住

今回はJICA中部で、民間連携事業を担当している前島美紀さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに自己紹介および現在担当している業務について教えてください。

私は現在JICA中部市民参加協力課で企業連携を担当しています。JICAの中小企業海外展開支援制度がスタートしてから3年目ですが、中部地域の自治体や関係機関と連携しながら、徐々に制度の認知度もアップしてきたのかなと感じています。

国際協力に携わったきっかけ、またこれまでのご経験についてお聞かせください。

日本のドナーに手紙を書く子ども達

3年間お世話になった大家さんと

インドは非常に豊かな文化を持つ国です

国際協力に関わる最初のきっかけになったのは、高校時代にボランティア部のようなクラブに所属したことです。そこでは主にベルマークの収集をしたり、障がい者の方の旅行のお手伝いをしたりしました。ある時ベルマーク収集を呼びかけるチラシを作り、各クラスに配ったところ、大きな反応がありました。「たった一枚の紙で」という驚きとともに、今でも強く印象に残っている出来事です。
また、放課後に手話教室に通ううちに、「言語」としての手話に興味がわき、大学では言語学を専攻しました。そこで古代インドの言語サンスクリット語と出会い、先生のご指導もあり、現代インドにも興味を持つようになりました。
この二つの興味を満たすことのできる就職先として、インドのハンセン病患者と家族を支援する団体に就職したことが、国際協力の世界に足を踏み入れた第一歩です。ここでは主に日本側の支援組織の運営や広報、資金集めを担当していました。
その後、大学院に戻り、在学中に久しぶりにインドを訪れました。そこで人がATMに列を作っている姿を見て、インド社会が大きく変わっていることを感じ、一度現地に住んでみようと思い、修士課程修了後、3年間、首都ニューデリーで働きました。インドに進出してくる日系企業のお手伝いをさせていただき、企業の方が新興国・途上国で直面するご苦労や仕事のやりがいなどを間近に見ることで、企業活動を通じての社会貢献について考える機会となりました。

前島さんがモットーとされている国際協力に対する考えがあれば教えてください。

まずは自分や家族が幸せであることです。国際協力に限らず、心に余裕が無いと良いアイデアは生まれてこないように思います。また、途上国の方はみなさん家族をとても大切にしておられます。写真を見せたり、家族の話をすることで、私自身を異国からやってきたよく分からない誰かではなく、家族があり、生活をしているひとりの人として親近感を持って接してくれる気がします。そこからコミュニケーションが生まれ、信頼が生まれるように感じます。

最後に市民の方へのメッセージをお願いします。

新興国・途上国への進出は、リスクもありますが、その分多くのチャンスがあります。リスクを軽減する一助として、JICAの情報や中小企業海外展開支援制度をご利用いただければと思います。また、中部地域には素晴らしい技術を持った企業がたくさんあります。途上国の方も、日本企業の方も、笑顔になれるような技術や製品をお届けする橋渡しができれば嬉しいですね。