【1月号】ネパールでの研修に参加して感じたこと

【写真】荻田 弘樹(おぎた ひろき)さん 三重県津市出身、在住三重県教育委員会事務局 研修推進課 テーマ研修班
荻田 弘樹(おぎた ひろき)さん 三重県津市出身、在住

今回はJICA地球ひろばが主催した教師海外研修でネパールに派遣された、三重県教育委員会事務局の荻田弘樹さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに、自己紹介をお願いします。

みなさんこんにちは。私は、三重県教育委員会事務局で先生方の研修を担当しています。JICA三重デスク(国際協力推進員)とともに、多文化共生教育の研修講座を実施したり、教師海外研修に参加した先生方に研修講座の講師を依頼したりしています。講座を受講した先生方からは、「多文化共生について考える良い機会であった」という声があり、今後もさらに充実した研修講座を実施していきたいと思っています。

荻田さんが研修で感じたことや印象に残ったことなどを教えてください。

ホームステイした村の様子

訪問した学校の様子

今回の研修で最も印象深かったのはホームステイです。ネパールの人々と最も触れ合いを持つことができる体験ではありますが、言葉の問題が大きな不安材料でした。片言の英語で何とかコミュニケーションを取りながら過ごしましたが、「もう少し英語を話すことができればもっと楽しく過ごせるのに」と思いました。実際は、ネパールの村の生活を知ってもらおうとする家族の心づかいにより、楽しく過ごすことができました。
衣食住すべてが、日本の生活とも、想像していたものとも、全く違ったものでした。例えば、住宅の一部で牛を飼っていることに驚き、夜空がとってもきれいで感動し、見聞きするものすべてが驚くことばかりでした。ネパールで暮らす人々の生活を知ることができ、最も心に残った研修となりました。

学校の様子も見学することができました。訪問した学校は道路沿いに建てられており、教室は日本の教室の3分の1程度の広さでした。教室には書棚が整備され、何冊かの本が置かれていて、日本の教室とは違うところがたくさんありました。
そのような環境の中で、子どもたちは熱心に勉強に取り組んでいました。英語の授業では、グループに分かれ、英語によるコミュニケーションの練習をしていました。最後に聞き役と答える役に分かれて、会話の練習もしていました。算数科の授業では、三角定規などの教具を用いて授業を行っていました。
先生が一方的に教科書の内容を教えるのではなく、子どもたちが体験しながら学習を進めていけるような授業に変えていく努力がなされていて、その成果は少しずつ表れているとのことでした。最も印象的だったのは、子どもたちの目がキラキラ輝き、一生懸命勉強している姿でした。

今後の展望やメッセージをお願いします。

青年海外協力隊員、シニア海外ボランティア、NPO等ネパールで活動されている人々の取組に触れることができたことは、大変有意義なものでした。日本の支援を押し付けるのではなく、ネパールの人々の生活に溶け込むことで、より良い支援を行うと同時に、支援がなくなったときにも同じような取組が引き続いて行えるような支援を継続していることがとても印象に残りました。
今回の海外研修の経験を多くのみなさんに伝えていきたいと思います。