【4月号】「しあわせの選択肢」

【写真】古藪 真紀子(こやぶ まきこ)さん 滋賀県大津市出身、愛知県名古屋市在住JICA中部 市民参加協力課
古藪 真紀子(こやぶ まきこ)さん 滋賀県大津市出身、愛知県名古屋市在住

【写真:古藪真紀子さん 10Kgの防弾チョッキと防弾車と私】
今回はJICA中部で、開発教育支援事業を担当している古藪真紀子さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに、自己紹介をお願いします。

私は、現在、市民参加協力調整員として、JICA中部で開発教育支援を担当しています。主に、教育現場で開発教育・国際理解教育を推進していく学校の先生方を対象とした「開発教育指導者研修」や「教師海外研修」の実施など、地域に「開発教育のたね」を蒔くお仕事をさせていただいています。4歳の娘のいる働くママです。

国際協力に携わったきっかけ、またこれまでのご経験についてお聞かせください。

ヌワラエリヤ市役所の皆さんとサリーと私(スリランカ)

私にもできる!いつかブルカを脱ぐ日まで(アフガニスタン)

がんばれ!村の女性たちと夢と私(アフガニスタン)

「本当の幸せってなんだろう?」、学生時代に初めて一人旅で訪れたネパールで、洋服はぼろぼろで、食べるものも十分にない子供たちの目がキラキラしているのを見て、ものにあふれた日本の子供たちと、どちらが幸せなのだろうと強く感じ、「本当のしあわせ」について、自分なりに答えを出したくて、青年海外協力隊に参加しました。
「旅行者」としてではなく、日本では当たり前にある便利なモノ達のないところで、「現地人」としての生活を通して、その答えを探ろうと思いました。協力隊では、村落開発普及員として、スリランカに派遣され、地域の人々の生活が少しでも良くなるための活動を行いました。
そんな中、9.11のアメリカ同時多発テロが起こりました。私は、なぜかその時、アフガニスタンに行かなくてはいけないと強く思ったのです。
そして、スリランカから帰国後、JICAのジュニア専門員として、アフガニスタンの復興支援に携わることとなりました。タリバン政権によって、迫害されてきた女性を支援するためのプロジェクトの立ち上げから関わり、その後、専門家としてこのプロジェクトに派遣されました。カンダハルやマザリシャリフといった地方都市で、女性の収入・生活向上を促進するための小規模事業を、現地の女性たちとともに行いました。現地の女性たちとのふれあいの中で、そこにも「しあわせ」があることを強く感じました。人それぞれ、「しあわせ」の形は違うし、違っていいのです。しかし、アフガニスタンのように、その選択肢があまりない国に住んでいる人たちがいます。私は、その「しあわせの選択肢」を増やしていくことが国際協力・開発で、今後もその活動に少しでも携わっていきたいと思っています。

古藪さんがモットーとされていることがあれば教えてください。

村のおじさん達と笑顔と私(アフガニスタン)

現地の人と「ともに生きる」ことです。日本の常識が、ある国ではそうではないこともあります。先進国の目線から考えた課題解決策は妥当ではないかもしれません。現地の人々に寄り添い、一緒に考えながら、彼らがよりよく生きるための「選択肢」を広げる「お手伝い」をすることが、国際開発ワーカーの役割だと思っています。

市民の方へのメッセージをお願いします。

輝かしい未来へ(アフガニスタン)

「国際協力」というと、みなさんはどんなことを想像するでしょうか。栄養失調で痩せ細った開発途上国のこどもの姿でしょうか。遠い国で起こっている、自分とは無関係のことだと感じるでしょうか。人それぞれの感じ方があると思います。まずは、「国際協力」について知ってみませんか。世界では何が起こっているのか。なぜそれは起こっているのか。「知ること」が最初の一歩です。