【9月号】「目の前の『人』を大切に」

【写真】倉坪 久美(くらつぼ ひさみ)さん 岐阜県高山市出身、愛知県名古屋市在住JICA中部 市民参加協力課
倉坪 久美(くらつぼ ひさみ)さん 岐阜県高山市出身、愛知県名古屋市在住

【写真】倉坪 久美さん ジンバブエにて、子どもたちと一緒に


今回はJICA中部で、開発教育支援事業を担当している倉坪久美さんにお話を伺います。
(聞き手:JICA中部 市民参加協力課)

はじめに、自己紹介をお願いします。

青年海外協力隊員として、ジンバブエで活動してきました。教員生活を経て、現在はJICA中部の市民参加協力課に在籍し、主に訪問プログラムの受け入れを担当しています。小さなお子さんから一般の大人の方まで、国際協力に興味をもってなごや地球ひろばを訪問されるみなさんに、JICAの活動についてご紹介したり、体験談やワークショップを行いながら、世界で起きていることについて一緒に勉強しています。

国際協力に携わったきっかけ、またこれまでのご経験についてお聞かせください。

放課後の自主レッスン

音楽専攻の学生と共に

学生時代は、ずっと都会の生活や海外での生活に憧れをもっていましたが、どうやったら自分の力で海外に行けるのかわからず、結局、卒業後も国内で仕事をしていました。

しかし、社会人2年目に学校の生徒を交通事故でなくし、自分の生き方を見つめ直すきっかけをもらいました。これからどんな夢でも叶えられる生徒の途絶えてしまった人生を思うと、自分は今からでも、何にでもチャレンジできるのではないかと考え、青年海外協力隊に応募しました。

ジンバブエでは、現地の人と向き合い、互いの価値観を理解しようと努力することの難しさと大切さを学びました。さらに、自分がどんな価値観をもつ人間で、どんな生き方をしたいのか、自分自身とも向き合う貴重な時間を過ごすことができました。

帰国後、再び日本で教育の仕事に携わる中で、協力隊での経験を生かし柔軟な視野をもって働くことで、目の前の生徒を理解しようと考えて接することができ、それまで以上の充実感を得られ、自分に自信をもつことができるようになりました。

そして今、様々な願いや価値観をもってJICAを訪問される学校や団体の方々と接する中で、ともに良い学びの時間を作り出すにはどんなことができるのか、一緒に考えながら活動することを大切にしていきたいと思っています。

倉坪さんがモットーとされている国際協力に対する考えや姿勢などがあれば教えてください。

ナミビアからの留学生と

私自身、まだまだ国際協力について学ばなければいけないことばかりですが、相手が日本人であれ海外の人であれ、目の前の人がどんな考え方や価値観をもつ人間なのかを伝え合い、理解し合うことが大切だと感じています。その上で、目指すべき同じゴールを設定することができるし、そのための手立てをともに考えることができると思います。「人」を大切にできる自分でありたいですね。

市民の皆さまへのメッセージをお願いします。

国際協力と聞くと、自分とは遠い場所のことのように感じるかもしれません。しかし、すべての矢印が、「今も、同じ地球に住んでいる誰かに向かっている」と考えると、自分も同じ地球人として世界の出来事に関心をもち、アンテナを張る価値はあるように思います。0より1!ぜひ、知ることから一緒に始めましょう。