卒業式を迎えました!「在日ブラジル人教育者向け遠隔教育コース」

2013年8月22日

2009年に開講した在日ブラジル人向け教員免許取得講座(通信講座)の卒業式が8月3日に東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市)において執り行われました。

会場の様子

左から、駐日ブラジル大使、マトグロッソ大学学長、東海大学学長、ブラジル銀行副頭取

卒業証書授与

記念撮影(名古屋チーム)

【日本のブラジル人学校の現況】
日本では在日外国人は義務教育の対象外であるため、ブラジル人学校が在日ブラジル人の子どもたちの受け皿となっています。日本にはブラジル人学校が約80校あり、約9,000人の児童・生徒、約800人の教員が在籍しています。しかし教員免許を持っていない教員も多いことから、十分な指導能力を有しているかが疑問視されていました。
なお、法務省の2011年の統計調査「都道府県別国籍別外国人登録者」によれば、JICA中部が所管する4県のブラジル人数は11万6千人で、全国合計21万人の55%を占めています。



【プログラムの概要】
本プログラムは、ブラジルの国立大学「マトグロッソ連邦大学」が日本国内のブラジル人教員を養成するために開設した通信講座です。テレビ会議システムを通じて講義を受講し、修了すればマトグロッソ大学の学士号とブラジルの初等教育(日本の幼稚園から小学校4年生に相当)の教員免許を取得できます。プログラムの期間は2009年7月から2013年12月までの4年半。日本語や日本文化に関する教材作成について東海大学が協力し、資金面ではブラジル銀行、三井物産等が支援しています。



【JICAの協力内容】
JICA中部は、2009年のプログラム開講以降、2、3ヵ月ごとにブラジルと回線をつないで実施された遠隔講義において、会議室およびテレビ会議システムを提供しました。プログラム全体の受講生は約220人で、このうち名古屋会場(JICA中部)では約80名が受講。名古屋以外には、群馬県太田市、静岡県浜松市、岐阜県可児市、滋賀県彦根市、長野県茅野市に会場があります。



【卒業式】
2009年のプログラム開始時には約300名が入学し、この日は163名が晴れの日を迎えました。12月までに合計約220名が卒業見込みです。卒業生の家族も多くつめかけた会場は、ラテン系の明るい雰囲気に包まれていました。