【JICAボランティア活動記】「キリバス人との相互理解」

2017年6月27日

■写真:青野浩長さん(下段中央)救急外来部の同僚看護師と共に

青野 浩長(あおの ひろなが)さん
平成26年度1次隊
キリバス共和国・看護師
静岡県藤枝市在住

「何か自分の出来る事を」

■写真:キリバス人スタッフ 看護の一場面

私が青年海外協力隊に興味を持ったのは学生時代で、隊員が途上国の為に献身的な活動をしている事実を知り感銘を受けました。しかし自分もいつか参加できれば良いなと漠然と考える程度で、具体的な行動に移る事なく過ごしていました。
協力隊への関心が再び高まったのは、看護の道に進む事を考えた時です。看護師になる以前は製造業に従事していましたが、折角なら専門的な知識や技術を身に付け、それを活かして自分の出来る事を行いたいと思う様になりました。その想いを抱きつつ看護師としての経験を積み、キリバス国内唯一の総合病院の救急外来部へ配属されました。

「異なる世界での挑戦」

■写真:ワークショップの一場面

キリバス共和国は、太平洋州に点在する小さな島国の一つです。食料や日用物品を含めた殆どの物資を輸入に頼っていますが、それは病院も同様で薬剤や医療用品は限られていました。また設備も乏しい状況の中で、時に重症者が搬送されてきます。日本ならば助かったと思われる患者が残念な結果になる事に、当初はやるせなさや葛藤を感じる事が多くありました。しかしそれが現状であり、その現実を受け止めて自分が出来る事を考え、工夫していく様に気持ちを入れ替えていきました。

■写真:救急外来部 トリアージ室

私は現地の看護師と共に日々の業務を行いながら、同僚の看護技術・知識向上の為の指導や勉強会を実施し、また病棟の環境も日本とは全く違う事から環境改善にも取り組みました。しかし言葉も文化も違う異国で様々な方法を教える際に、その意味を理解して実際に行動してもらう事がとても大変でした。
そこで接し方に気を配りながらも自分の考えを確実に伝える事や、共に意見を出し合い協力して活動する事にも留意しました。その様な関わり方を継続しつつ意思疎通の機会を多く持つ事で、本当に少しずつでしたが理解が深まり、率先した行動や改善しようという姿勢の変化が見受けられる事もありました。

「積極的な関心を寄せる」

人の気持ちや行動を変化させる為には異国の人であれ、その人が理解して納得しなければならず、様々な場面で自分から積極的に関わって互いの関係を密にしていく事が大切です。そしてその時の状況やその国に適した方法を考えてく必要性や、また共に相談し合いながら活動を展開していく重要性も学ぶ事が出来ました。
 今回は協力隊の活動を通して貴重な体験や学びをさせて頂いたので、今後も様々な事柄に関心を寄せてこの経験を活かせる機会を見つけていき、その時の自分が出来る活動を行っていければと考えています。