日本語研修を終えたメキシコ人研修員のその後(1)

2017年6月29日

2017年3月6日に来日した「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」に参加しているメキシコ人研修員は、日本語研修を受講した後、5月8日から北陸、中部、関西、中国の各国内拠点に分かれて技術研修(各専門分野の研修)を開始しました。その中でJICA中部に残り、製品の品質管理や生産性の向上をテーマとした研修に参加している12名のメキシコ人研修員について紹介します。
この12名が参加する「全社的品質管理・生産性向上」研修はJICA中部が一般社団法人中部産業連盟(名古屋市)(以下、「中産連」)に研修実施を委託して5月8日から9月15日まで実施します。研修中は講義、演習、実習、見学等を行い、製品の品質管理や生産性を向上させるための方法について学んでいます。

「作業標準の作り方」研修

今日の課題についての説明を真剣に聞く研修員

今回は中産連で実施した「作業標準(以下「SW」)の作り方」という実習を紹介します。安定した品質の製品を効率良く生産するには、必要な作業を決められた順序、手順で、決められた時間で行うことが求められます。これらの「決まり」が記載されているのがSWです。今回の研修では、この「SWの作り方」について、演習も含め3日間に渡り学びました。

時間を測る練習1

時間を測る練習2

初めての作業でうまく測定できず、苦笑い

SWの作成方法についての講義を受けた上で、実際のSW作成作業を行います。初めての作業に戸惑いながらも、研修員は熱心に取り組んでいました。また、今回の研修課題はSWを作成することでしたが、一度完成したSWは更に検討され、現場状況を考慮し、材料の変更などを行い、SWに改善を加えられることがあります。これらの一連のカイゼンの流れについても学ぶことができました。




演習の一つに、作業員の行動を幾つかに分けて、夫々の動作にかかる時間の計測をする課題がありました。サンプルDVDを見ながら時間の計測の練習をする研修員たち。この作業時間の測定は今後、本研修中に実施される予定の「作業分析」でも必要な重要な作業です。これにはストップウォッチを利用することになっていましたが、自分のスマホを使って計測する研修員もいました。自分にとって計測しやすい方法として判断したようです。数回繰り返すと、コツをつかんだようでした。

測定結果の記録練習

演習中に研修員は疑問を残さないように、活発な質疑応答を行い、研修員の真剣さがうかがえました。
研修員からは「大変役立つ研修内容である」、「実際の仕事に応用できる」、「時間をかけてもっと知りたい」等の意見がありました。

「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」とは

国際社会の平和及び安全、経済問題、気候変動、核軍縮・不拡散、経済成長の推進等の地球規模の課題に対処するための「戦略的グローバル・パートナーシップ」強化に向けた若手人材育成を目的に、日本・メキシコ双方の学生・技術者を対象に研修・研究を積む機会を提供するものとして、1971年から開始された両国の交流プログラム「日墨交流計画」を課題解決のために発展させた事業です。