インターン生によるトンガ留学生へのインタビュー

2017年9月22日

今回は名古屋大学大学院環境学研究科で研修中の シマタさん (トンガ出身)にインタビューを行いました。シマタさんはJICAの事業である「太平洋島嶼国リーダー教育支援プログラム(Pacific-LEADS)※脚注1」で来日しています。担当したのは、名城大学外国語学部国際英語学科2年の猪子純加さんと名古屋大学法学部2年の牛田茉希さんです。

日本での留学について

トンガの魅力を熱心に語ってくださいました

日本への留学の動機は、トンガが日本との文化的な類似点があることや、家族の影響があったそうです。以前、トンガのゴミ処理問題について取り組んだことがあり、その際、日本のゴミ処理の仕組みや設備に興味をもち、トンガのゴミ問題の解決の参考になったそうです。シマタさんは、母国では観光庁で働いており、その代表として今回日本へ留学されています。トンガでは観光業が重要な役割を占めている現状があり、今後のトンガの観光業の発展をさせたいという思いが強くあるそうです。そのために、大学では、開発経済、マネジメント学、政策論を中心として、ミクロ経済やマクロ経済、統計学や法律なども学んでいます。そこでは特に、日本の第二次世界大戦以降の経済成長から学べることが多いそうです。

留学後は、日本で学んだことを広めていくことがとても重要であると考えているそうです。観光業は多くのトンガの人が関わることのできる可能性のある分野であるため、学んだことを活かして、トンガの人々の観光に関わる職をさらに増やすことや労働環境の向上に努めていきたいと仰っていました。

トンガについて

シマタさんは観光庁の方ということで、トンガの魅力について詳しく語ってくださいました。トンガは、南太平洋の人口10万人ほどの小さな島国で、産業は、主に、観光業、農業、漁業で成り立っています。かぼちゃやさといも、魚介類が有名で、相撲やラグビーが盛んです。
シマタさんによると、トンガには小学生がそろばんを習ったり、高齢者を敬う慣習があったりと日本と類似している点があるそうです。トンガを訪れたらぜひ鯨と一緒に泳ぐことがおすすめだと仰っていました。

私たちへのメッセージ

シマタさんは私たちへ熱いメッセージをくださいました。人は一人一人持っている個性や才能が異なっており、それぞれの適性を活かして1つの問題にじっくりと取り組むことが重要だと仰っていました。世の中にある数々の問題を一人で取り組むことは不可能であって、だからこそ、チームワークを大切にして多くの人と協力するべきだと仰っていました。

インタビューを終えた感想

たくさんの刺激を受けました

名城大学外国語学部英米学科2年 猪子純加
最初は緊張していましたが、研修員の方が優しく耳を傾けてくださったので楽しくインタビューを進めることができました。トンガは日本からとても遠い国ですが、日本と関わりの深い部分があることを知り以前よりトンガを身近に感じることができました。年配の方を敬う文化は特に日本と似ていて人との繋がりを大切にしている印象を持ちました。家族は日本に行って学ぶことを理解
し、応援してくれているとおっしゃっていて、家族の支えが日本で学ぶモチベーションになっているのだと感じました。研修員の方は、トンガでの観光業をより発展させるためにも日本でさまざまな勉強を真剣に取り組んでおり、とても刺激を受けました。私も負けないように勉強して将来に活かしていきたいと思います。

名古屋大学法学部2年 牛田茉希
シマタさんと楽しくお話をすることができ、とても充実した時間になりました。私は、恥ずかしながらこれまでトンガについて知識がありませんでした。しかし、お話をして、トンガは海や森林が美しい穏やかな国であると分かり、日本との繋がりも感じることができました。シマタさんはトンガについて写真や動画を使いながら熱心に伝えてくださり、母国への思いの強さを感じました。また、シマタさんは自身の大きな志についても語ってくださいました。シマタさんの大きな目標と熱意、トンガの抱える問題に真剣に向き合い努力されている姿にとても刺激を受け、またエールをいただきました。私自身、国際社会で働こうと考えている以上、世界の様々な地域に目を向け、問題意識をもって勉学に励むとともに、人々と協力する姿勢を身につけていかなければと思いました。


(注) 「太平洋島嶼国リーダー教育支援プログラム(Pacific-LEADS)」概要
選抜された大洋州諸国の行政官等を外国人留学生として日本に受入れ、本邦大学の修士課程などでの教育に加え、省庁や地方自治体等において実務研修(インターンシップ)の機会を提供するもの。詳しくは下記関連リンクをご参照ください。