【JICAボランティア活動記】「日本料理をモロッコで」

2018年2月26日

愛知県名古屋市在住
■山森美也子さん(モロッコ料理クスクスを作っています)

山森 美也子(やまもり みやこ)
平成24年度4次隊
モロッコ・料理
愛知県名古屋市在住

「チャレンジャーになろう」

授業風景1

私は、学校給食の栄養士として32年間、その後家庭の事情で早期退職し、大学院で学んだ後、卒業後は大学で非常勤講師をしていました。
60歳を前に、今までの経験とスキルを活かして、何かやりたいと探していたところ、JICA海外ボランティアに巡り合いました。若い頃から海外に関心があり、チャレンジしてみようという思いで、応募しました。

「日本料理をモロッコで」

授業風景2

派遣されたのは北アフリカのモロッコ王国でした。宗教はイスラム教。ヨーロッパ、中東諸国に近く、戦後はフランス領だったので、公用語はフランス語(+アラビア語)でした。映画で有名なカサブランカの真ん中の町、モハメディアが任地でした。
モロッコは観光産業に力を入れていたので、赴任先の「モハメディアホテル観光高等技術専門学校」は、その人材を育成していました。
国際料理を知ろうという位置付けで日本料理の要請がありました。要請の目的は、現地で調達できる食材で日本を含むアジア料理の実技指導と日本文化・日本料理の紹介でした。

「モロッコ&日本DAY」のイベント

私は家庭料理としての日本料理を実習して行こうと思い、1汁1菜、1汁2菜等の献立作りをしました。モロッコは農業国なので、食材は安く、豊富でした。最初にご飯の炊き方、だしの取り方から始めました。調味料、特にしょうゆはキッコーマンがモロッコのスーパーにも売っていました。味噌、かつお節や昆布などは日本から持っていきました。
「ごはん、みそ汁、厚焼き玉子、添え野菜、果物」の献立からスタートし、時にはお好み焼き、ぎょうざなども実習し、巻き寿司、散らし寿司、炊き込みご飯や煮魚等の献立を実習しました。学生たちは、毎回、興味津々でした。最後のアンケートで、いろいろな料理を知ることができて、楽しかったと言ってくれました。
また、「モロッコ&日本DAY」のイベントを学生たちと行い、料理とコラボした日本文化の紹介(浴衣、花笠音頭、日本の歌、折り紙等)の交流をすることもできました。

「モロッコでの異文化体験」

授業風景3

活動で得たものは、異文化体験でした。また、学生たちに、一部分ですが日本料理を紹介でき、日本という国を知ってもらったことは大きな成果だったと思います。
和食が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたといっても、まだまだ関心度は低いように思います。将来、一緒に実習を行った学生たちが、どこかのレストランで「巻き寿司」などを作ってくれるといいなと思っています。
今後は、モロッコ料理や私の体験談を広く、多くの方々に紹介していきたいと思っています。