日本の「食育」をマレーシアへ

2018年9月28日

日本の食育授業を体験

小学校の給食を試食(大府市)

学校給食の管理、開発を学ぶ(愛知県学校給食会)

牛乳・乳製品工場見学(明治なるほどファクトリー)

マレーシアでは近年、肥満、糖尿病、高コレステロール血症等の疾患、いわゆる生活習慣病が懸念されている状況にあります。最新の国家健康・疾病調査(2015年)によれば、マレーシアの成人の47.7%が標準体重以上もしくは肥満であり、その要因のひとつに人々の食生活が大きな影響を与えています。


多民族国家であるマレーシアは、「Food Heaven(食の天国)」と呼ばれており、食文化が豊かで様々な民族の料理を楽しむことができます。しかし、外食文化が定着しているために栄養が偏り、また日常的な塩分や油の過剰摂取、野菜や果物の摂取不足、さらには中高校生のファーストフードの高い利用率、ソーシャルメディアによる不健康な食べ物や飲み物の情報が溢れている等、様々な食の課題を抱えています。
そこで、マレーシアは日本の「食育」に注目し、食育活動によって国民の食生活改善を促そうと考え、研修員13名(保健省、教育省、等)が来日しました。


日本では食育基本法が2005年に施行されて以来、各地で様々な食育活動が積極的に実施されるようになり、今では「食育」という言葉は日本で広く親しまれています。食育は、人々の食に関する知識を深めて健康的な食生活を実践し、より豊かな人生を過ごすことができることを目的としています。
2週間の研修では、文部科学省のご講義でいただいたメッセージ「1人の100歩より100人の1歩」を目指した日本の食育推進体制、それは国、自治体(県や市町村)、医療機関、民間企業、学校、ボランティア団体等、国民が一体となって食育活動に取り組む事で、それを実践していることが印象的だったようです。

 
さて、今回の研修では様々な知見や経験を得ることができましたが、特に学校の栄養教諭(および養護教諭)に関心が高く、マレーシアには未だ栄養教諭の制度はありませんが、研修員全員がパイロット校に配置していくことを計画したいと言っていました。今後のマレーシアの「SHOKUIKU」活動が楽しみです。