世界で輝く私になる! グローバルカレッジ2018に参加した大学生インターンの感想

2018年9月28日

8月28日、29日にJICA中部で「グローバルカレッジ2018-大学生国際協力合宿-」を今年度も開催しました。グローバルカレッジには、中部地域の大学から学部生30名が集まり、終始活発な意見交換が行われました。本プログラムの参加者は、今、実際に国際協力を行っている、または、国際協力に興味があり今後何かの形で参加したいという意欲あふれる学生たち。本プログラムは、そのような参加者自身が主体となるワークショップを中心に様々な手法で進行しました。
今回、JICA中部で2週間のインターン実習を行った学生に、参加した感想を書いてもらいました。

グローバルカレッジ2018

世界で輝く私になる!

年齢、性別、大学、学部、思想・信条、すべてが異なる私たちは、国際協力への熱意を接点としてこうして出会うことができました。本イベントは、世界の課題やSDGsについて考えることに加え、私たち自身の力で仮想の開発途上国の課題を解決する手法を導き出すワークを行いました。また、多様な経歴を持ったJICAの職員の方々から国際協力のキャリアについてのお話を聞き、世界で活躍する自分になるための展望を得るきっかけをいただきました。

当たり前は当たり前ではない

「自分の当たり前を押し付けてはいけない。」世界の課題を「知る」グループワークにおいてファシリテーターの方がおっしゃっていたその言葉に強く心を揺さぶられました。その国にはその国特有の文化や慣習、誇りがあります。国際協力においては、常にそのことを念頭に置いていなければ、彼らの課題を解決することはできません。仮想の開発途上国の課題を解決するプロジェクトを考える「国造り」体験グループワークを通して、私はそのことを改めて実感しました。議論の中で、”その土地に適した作物は他にあるかもしれない“という意見も出てきました。しかし、援助国側がある日突然現れて「貴方達はこの作物を育てたほうがよい」と言ったところで、彼らには長い年月をかけて作り上げてきた独自の食文化があり、知らない作物など定着しようもないのです。余計なお世話だと思われるかもしれません。彼らの持っている力を尊重し、それを伸ばす手助けをすることが、あるべき協力の形なのだと感じました。そして、そういった方法でしか彼らが持続的な発展を遂げることがないということも意味しているのではないでしょうか。(名古屋大学 石川智大)

知らないことを知ろうとする意識

色々なメンバーとグループワーク

「開発途上国の問題は世界の問題。」今回のグローバルカレッジのワークショップでJICAや国連のような国際協力をしている様々な機関の活動の目的や目標がより明らかになりました。参加者の皆に、途上国が抱えている問題は他人事ではなく、世界中の人々にも影響があり、問題を解決するのには国境を越えて一人一人の協力が必要であると教えてくれました。性を理由に差別することを無くし、ジェンダーの平等を手に入れることで女性や女の子に力を与え、または、質の高い教育の支援をすることで世界に貢献できる人が増えます。その他、健康治療、インフラ整備を通じて、途上国の人々のニーズを支援することでグローバル人材育成が促進され、活躍する人も増加し、より良い世界に繋がると思いました。国連が2015年から2030年までに世界問題の解決のために作った17個の目標SDGs「接続可能な開発目標」について知り、将来国際協力のために積極的に活動する意識を身につけることができました
(愛知県立大学 佐野マリアジョリーナ)

課題解決の方法と学びを具現化する

支援プロジェクトの発表風景

今回は仮想の国を与えられて小グループに分かれ、課題を解決するために、学生自身が一から支援プロジェクトを具体的に考え発表するという活動を行いました。この活動では可能な限り具体的に案を出すということが条件として出されていました。どの様な支援形態を用いるのか、どれくらいの期間で行うのか、どの企業や人に助けを求めるのか、短・中・長期的な計画なのか、などというリアルさを求められました。実際に国際協力をする立場になった時には、課題を解決する為の方法や自分の持っている考えを頭の中だけに留めておくだけでなく、細かいところまで具現化し、目に見えるものとして作りまとめ上げることが必須になります。机上の考えを具現化し実行できる形にする。これは簡単そうに見えて非常に難しく、広範囲の事に頭を使い、未来のことまで気にかけないと成し遂げることができません。今回のグループワークを通して学生たちがそのことに気づき、実際に具現化することに対する難しさ・重要さを理解し、練習するきっかけになったのであれば、また1歩グローバル人材へと近づけたと言えるのではないでしょうか。(名古屋市立大学  平井聖司)

全ての課題が関連し合っている

世界の課題を「知る」うえで欠かせないのが、「持続可能な開発目標 ( SDGs )」です。SDGsには、先進国と開発途上国の両者が協力して達成すべき目標として、貧困・飢餓の撲滅やジェンダーの平等、平和な社会の構築を含めた17の目標が定められています。SDGsの特徴は、先進国が一方的に開発途上国を支援するという形式ではなく、先進国と開発途上国が同じ土俵に立って、わたしたちの地球を未来の世代に届けるという共通の目標を達成しようとする点にあります。今、わたしたちが直面している様々な課題は「先進国だけ」の問題・「開発途上国だけ」の問題では決してなく、「世界全体の」問題であることを忘れてはなりません。また、17の目標はそれぞれ別個独立ではなく、例えば目標16「平和で公正な社会」を実現することが、目標1「貧困をなくすこと」や目標10「不平等を減らすこと」にもつながるというように、相互に関連し合っているということを学びました。まずは、世界の課題に目を向けること、次にその課題の解決のために何ができるか考えること、そして実際に行動に移すこと。そのひとつひとつの小さな積み重ねが世界の課題の解決につながっていることを実感しました。
( 名古屋大学 西尾直樹 )

多種多様な経験を経て

国際協力のキャリアはひとつではない

私達は5名のJICA職員の方から、それぞれの国際協力の経験談を聞かせていただきました。JICAの職員になる前は、民間企業で活動されていたり、海外の大学院へ行かれたり、NGO に参加したりと様々な経験をされていた方も中にはいらっしゃいます。国際協力をするにあたり、日本での当たり前が当たり前でないこと、現地の人との文化の違いや考え方の違い、途上国の中には義務教育がされていないため、「どうして簡単なことができないの」と思ったこと、等、協力する上で様々な困難があったとおっしゃっていました。しかし大事なことは「相手を褒めて、頼りにし相手を伸ばしていくこと」。これによってどんなに時間がかかってでも、相手に仕事を任せることで、相手を伸ばすことができ、その上褒めることで信頼関係が構築されます。また国際協力には様々な形がありますが、どのようなやり方でも「援助する」という上から物を言う態度ではなく、平等な立場に立ってかつ、活動することが重要だと教わり、その通りだと私も思いました。このインターンでは国際問題・JICAの仕組みについてはもちろんのこと、色んな方のバックグランドについてもたくさんのお話を聞くことができ、こういった人生・道もあるんだなと視野を広げることができ、また将来のビジョンも描くことができました。このインターンで成長できた自分がいるように思います。
(三重大学 折戸瑞希)

10年後の私

多種多様な10年後宣言!

2日間のプログラムも終盤にさしかかった所で出された課題は10年後の国際協力人材としての私を宣言することでした。それまで和気あいあいとしていた参加者全員が真剣な顔つきで自分の将来を想像し、それに向けてやりたいことを考えている姿からは国際協力に対する強い気持ちを感じました。開発途上国で看護師として活躍する、日本の一般企業から商品やサービスを通して国際協力に携わる、教育分野から国際協力に貢献するというように全員の前で宣言をし、それぞれがその宣言の証人として立ち会いました。今まで漠然とした夢だったものを具体的な目標に変えていったこの時間は、この合宿と自分自身の振り返りとして、また、宣言を共有する時間はこれからの自分への励みとして、過去から現在そして未来を繋げる縦の糸になったと思います。そして、「国際協力」という一つの道に集まったこの合宿という機会は、大学も学部も学年もバラバラな私たちを同じ志を抱く仲間として繋ぐ横の糸になりました。この糸が合わさるのは10年後です。それまでにそれぞれが自分の道を歩んで目標に突き進んでいくことを期待しつつ、いつかまた同志に再会すること、その時にはそれぞれが紡いだ糸が合わさることを願っています。
(名城大学 森川明香)