インターン生による留学生インタビューその3 インド編

2018年10月11日

今回は名古屋大学大学院工学研究科で研修中の プラビンさん (インド出身)にインタビューを行いました。プラビンさんは「インド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)支援プログラム※注1」で来日しています。担当したのは、名古屋大学3年の石川智大さんと愛知県立大学3年の佐野マリアジョリーナさんです。

プラビンさんの研究と将来について

インタビュー前にみんなでランチ

プラビンさんは名古屋大学大学院工学研究科に所属しています。そこでは、自動車のエンジンがガソリンと空気を混合する過程を効率化するための研究をしているそうです。将来的にはインドに戻って働きたいとも話しており、故郷への強い思いが伺えました。

インド工科大学ハイデラバード校とJICAについて

プラビンさんはインド工科大学ハイデラバード校(India Institute of Technology Hyderabad: 以下、IITH)で修士号を取得しました。そこで、なぜインドから遠く離れた日本の大学で博士号取得を目指そうと思ったのかを聞いたところ、IITHとJICAの深いつながりが見えてきました。近年、急速な経済発展を遂げているインドでは、より多くの理工学系の人材を確保することが急務となっており、理工学系の高等教育の拡充が進められています。そして、日本もJICAを通じてIITHなどの高等教育機関を支援しており、プラビンさんはその繋がりからJICAや日本のことを知ったことで、JICAによる支援を通じて今回の日本への留学を決めたとのことです。

インドから見た日本のイメージ

話題がつきないインタビュータイム

プラビンさんによると、インドでは、高い教育を受けたことがある人々は、日本が先進国であることを知っており、日本の有名企業についても詳しいとおっしゃっていました。一方、経済的な理由などで高い教育を受けられなかったインドの人々はトヨタやスズキの自動車に乗ってはいても、それらが日本の車であるということは知らないそうです。実は、プラビンさんのご両親も日本のことをあまり知りません。しかし、プラビンさんは、JICAが実践しているプログラムによって日本のことを知り、将来母国のインドの人々の力になるように日本で研究を続けています。

インドと日本の意外な繋がり

プラビンさんとお話をする中で、私たちも知らなかったインドと日本の意外な繋がりを知りました。その一つが、自動車メーカーのスズキです。スズキは1981年にインド政府と協力してマルチ・スズキ(Maruti Suzuki)を設立しており、今もなおインドの多くの人々に愛されているそうです。また、プラビンさんはある写真を見せてくれました。そこには日本各地の様々な大学の近辺に展開している、学生向けの喫茶店である「知るカフェ※注2」が写っていました。「知るカフェ」は日本だけでなくIITHをはじめとするインド各地の大学にも展開しているということを私たちはそこで初めて知りました。

私たちへのメッセージ

ナマステ~

プラビンさんの研究室の日本人の友人の中には、インドで働いてみたいという方もいましたが、英語のスキルにあまり自信がないため、断念してしまったそうです。プラビンさんは、日本で就職するのはもちろんよいのだけれど、海外に挑戦して、海外で働いてみることも大切だとおっしゃっていました。そうすることで、新たな文化を知り、貴重な経験を得ることが出来ます。学生のうちに留学することも視野に入れて、将来についてよく考え就職先を決めるとよいとアドバイスを下さいました。

インタビューを終えた感想

名古屋大学法学部3年 石川智大
「もっと外に目を向けて、多くの文化や人々を知ってほしい。」プラビンさんが日本の学生に向けて語ってくださったメッセージがとても心に残っています。確かに、言葉の壁というものはとても大きいのかもしれません。しかし、プラビンさんは日本語が堪能ではありませんでしたが、インドから遠く離れた日本の大学で、自らの、そして母国の将来のために努力を重ねています。プラビンさんや他の多くの方たちにできて、私たちにできないことはないと考えるべきではないかと思います。プラビンさんとの交流を通して、私は一つの人生のコンパスを得られたのだと感じました。

愛知県立大学外国語学部英米学科3年 佐野マリアジョリーナ
プラビンさんは、JICAを通して、自らの将来の夢のために、そして家族や母国のために日本で一生懸命に努力しています。私はフィリピンで生まれ育ち、日本語も英語もネイティブのレベルには達していません。しかし、プラビンさんに出会い、自分の国籍がコンプレックスだと思い込んで、自分のできることに線を引くのではなく、「無限の可能性」を意識して生きていくことが大事なのだと改めて感じました。