「SDGsビジネスセミナー」開催報告

2018年11月5日

セミナーの様子

開発途上国向け簡易式トイレ「SATO」
 なごや地球ひろばにて展示中!

なごや地球ひろば訪問プログラムを体験1

なごや地球ひろば訪問プログラムを体験2

10月23日(火曜)JICA中部にて、「SDGsビジネスセミナー」を開催しました。

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2016年から2030年までの国際目標で、日本においても産業界や政府が企業のSDGsの取り組みを働きかけており、SDGsをビジネスに組み込んでいく企業が増加しています。
JICAは、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関として開発途上国の社会・経済開発の協力を行っており、途上国ビジネスを通じたSDGsへの貢献も支援しています。
本セミナーでは、実際にSDGsビジネスに取り組まれている株式会社LIXIL様より講師をお招きし、自社のSDGsビジネスについて講演いただきました。さらに日本貿易振興機構(ジェトロ)より海外展開支援メニューについてご紹介いただくとともに、JICAからもSDGsビジネス支援メニューをご紹介しました。当日は、企業をはじめNGO団体、大学院生など、23団体27名の方々にご参加いただき、セミナー終了後には、SDGsについてさらに理解を深めていただくため、なごや地球ひろば体験ゾーンの訪問プログラムを体験していただきました。

(株)LIXILソーシャルサニテーションイニシアティブ・坂田優氏の講演では、開発途上国向け簡易式トイレ「SATO」のビジネスモデルを中心に、SDGsとビジネスの関わり方を具体的にお話いただきました。(株)LIXILではソーシャルビジネスについて、社会的課題をビジネスの手法で解決していく究極のCSRとしてとらえ、寄付や慈善事業ではなく、利益を生むことで活動を持続可能なものとする方針で取り組まれています。昨年の世界トイレの日(11月19日)には、屋外排泄を体感できるシースルートイレを体験するというユニークなイベントが行われ、一般の方々が世界の課題を身近に感じられる取り組みも紹介いただきました。
続いて、日本貿易振興機構名古屋貿易情報センター吉田曉彦氏より、海外展開支援メニューおよび「社会課題解決型ルール形成支援プロジェクト」についてご紹介いただきました。欧米企業と比較すると、日本企業はSDGsへの対応に遅れが見られるが、企業やビジネスの役割・領域を規定する新しい「国際基準」としてSDGsを位置づけ、自社事業をアピールする好機であることが紹介されました。また、SDGs型ルールのマッピング・レポート(SDGsに関連したビジネスルールのトレンドを俯瞰的に理解でき、中小企業経営に重要な視座が得られる)が当日ジェトロのWEBにて公開された旨の紹介がありました。(関連リンク先参照)
また、JICA中部から、SDGsの概要、SDGsをめぐる国内外の動向、今年9月から新しくなったJICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」についてご説明いたしました。
参加者からは、SDGsについて考えるきっかけになった、企業としてのSDGsのとらえ方について参考になった、LIXIL社の問題意識、具体的な取り組みが参考になった、などの声が聞かれました。

セミナー終了後にはJICA中部に併設されているなごや地球ひろばにて、訪問プログラムを体験していただきました。世界の「今」と、SDGsを達成するための世界やJICAの取り組みを見て、触って、体験していただける施設となっており、日本企業の技術が途上国の開発課題に貢献している例などもご紹介しました。
ご参加いただいた皆様には、このセミナーを通じて、SDGsへの理解を深めていただくとともに、SDGsビジネスを身近に感じていただけたのではないでしょうか。

JICA中部では、今後もセミナー等の各種イベントを継続的に実施していく予定です。また、なごや地球ひろばでは、SDGsへの関心の高まりを受け、企業や自治体を対象にした訪問プログラムを新たに開始しました。SDGsについて展示を通してわかりやすくご紹介いたしますので、ビジネスと国際協力がつながるヒントが得られます。社内へのSDGsの浸透や、職員の国際的視野の涵養などにぜひご活用ください。なお、なごや地球ひろばでは現在、(株)LIXILの開発途上国向け簡易式トイレ「SATO」の実物を展示中です。ぜひ一度お立ち寄りください。