でらすごい!名古屋の水道技術を世界へ

2018年11月28日

寒い冬に水のシャワー?!

河村市長へ表敬訪問。自国の衣装で華やかに。

JICA中部では開発途上国から研修員を受け入れていますが、この寒さの中、シャワーのお湯を使っていない研修員が数名いました。お水で身体を洗っていると言うのです。彼らにとって「お湯=ぜいたく」という考えで、自国では、お湯は出なかったり、そもそも、蛇口をひねれば24時間、水が出るわけではないのです。また、その水も安全で安心に使えるとは限りません。

もしも蛇口をひねっても水が出てこなかったら?濁った水が出てきたら?

毎日、当たり前のように安全な水にアクセスできる日本人には、想像しがたい現実です。このように安心、安全な水をいつでもどこでも使うことができる主な理由として、日本の優れた水道技術が挙げられます。開発途上国ではその技術者が不足しているため、施設の整備や維持管理が十分ではなく、水の安定的な供給ができない要因の一つになっています。

名古屋市上下水道局のノウハウを伝える

犬山で取水された原水。23kmの道のりを経て鍋屋上野浄水場に届きます

犬山の美しい紅葉と

そこでJICA中部では、日本の水道技術を、開発途上国の行政官や技術者に伝える「上水道無収水量管理対策(漏水防止対策)」という研修を、地元・名古屋市上下水道局の協力を得て、1996年(平成8年)から実施しています。

今回来日した7か国8名の研修員は先日、愛知県犬山市の取水口で、水道水の原水を木曽川から取り入れる様子と施設を見学し、名古屋市千種区にある鍋屋上野浄水場で水道水を作る過程も視察しました。

「安全な水を届けたい」その思いは名古屋市の方も研修員も同じです。
研修員は一つ一つの工程を熱心に見学し、薬品を投入するタイミングや量について積極的に質問をしていました。名古屋市の方も研修員の熱心な姿勢に対し、細かいデータまですぐに調べて、非常に丁寧に回答をしてくださいました。

また、原水である木曽川の水質を保つため、地元の方と協力して水質保全に取り組んでいる話を聞き、深く頷いている姿が印象的でした。研修員は、様々な立場の人と協力をして、安定的な水道水の供給につながっていることを改めて感じていたようです。

浄水場の見学が終わった後には、出来立ての水道水を飲み、日本人も含め皆、その美味しさに感動していました。安全でおいしい水道水は名古屋の魅力の一つです。

研修は12月7日まで、その他水道管の接合実習や現場見学、漏水探査の実習や講義などを実施する予定です。

JICA中部では、今後も中部地域の様々なアクターと共に途上国の上水道支援に貢献していきます。