ものづくり王国・愛知で「生産性向上」を学ぶ

2019年7月22日

トヨタ工場訪問の様子

JICA 中部では、5 月11~31 日の3 週間、初年度となるコロンビア国別研修『生産性向上』を実施しました。研修に参加したのは同国西部にあるアブラ渓谷都市圏において中小企業向け品質管理・生産性向上のためのサービス提供を担う専門家16 名(以下研修員)です。
JICA 中部の所在する愛知県は、トヨタ自動車を筆頭に、ものづくりの伝統と歴史が根付く製造業の盛んな地域です。その強みを生かし、製造分野の企業訪問やトヨタ生産方式の演習などを含めたカリキュラムを提供し、品質・生産性向上の技術・手法の活用方法や「モノづくり」の真髄について学んでもらいました。

アクションプラン発表の様子

研修中、初日から、開始5 分前に全員が集まるという驚きをくれたコロンビアの研修員。「朝一ミーティング」と呼ばれる毎朝の朝礼では、前日のレビューと白熱したディスカッションを繰り広げていました。Co-Creation とはまさにこのことで、日本から学ぶだけでなく、研修員同士が学び合い、高め合う、そんな朝のひとときを過ごしてもらいました。研修の最後には、研修員は、習得した知識・経験を生かし、帰国後の企業コンサルティングに活用できる、実現可能な「アクションプラン」を作成・発表しました。3 週間という短い研修でありながら、講義や視察からしっかりヒントを得ているようでした。

閉講式の様子

なお、研修終了後は、アンティオキア県科学技術センター(CTA)が、モニタリングを行い、約1 年後にはフォローアップのため、研修受託機関とともにコロンビアを訪問することになっています。1 年後の研修員たちとの再会が待ち遠しいです。