「知ろう、SDGs!広げよう、SDGs@School!」を開催しました!

2019年8月26日

ワークショップを始める前に現時点でのSDGsの理解度を指で表現しました

8月18日(日曜)に、教育関係者を対象として、「知ろう、SDGs!広げよう、SDGs@School!」を開催しました。

2017年に公示された小・中学校の新学習指導要領には持続可能な開発のための教育を更に推進するとともに、SDGsに関する内容が新たに盛り込まれています。小学校においては2020 年度から、中学校においては2021年度から新学習指導要領に基づく教育が実施されようとしています。
そんな中、SDGsについて理解を深めたい、今後、学校現場でSDGsを取り入れたいという教育関係者がなごや地球ひろばに集まりました。

今回はJICA主催の教師海外研修に参加したメンバーが中心となり結成された中部BQOE(Better Quality Of Education)研究会代表の山本孝次氏にファシリテーターとなっていただきました。また、中部BQOE研究会からサブファシリテーターとして3名の方々にもご協力いただきました。

参加者は教育関係者ですが、顔を合わせるのが今日初めてという方々がほとんどのため、初めに自己紹介を兼ねた簡単なアイスブレイクを行い、打ち解けた雰囲気の中、プログラムはスタートしました。

カードゲームを通じてSDGsについての理解を深めました

初めに、「知ろう、SDGs!」ということで、異なった価値観や目標を持った人々の役割を演じるカードゲームを使い、2015年に国連で定められたSDGs(持続可能な開発目標)が存在することの意味や重要性を体感しました。
初めのうちは、席に座りながらじっくり考えていた参加者も時間の経過とともに、席を立ちコミュニケーションを取り合いながら活気にあふれたワークショップとなりました。このワークショップにより、世界はつながっていること、SDGs達成は誰かが行うものではなく、自分自身が起点であるということの疑似体験をしました。

自分のアイデアを発表する参加者

ワークショップでSDGsについて理解を深めた後は、「広げよう、SDGs@School!」ということで、実際にSDGsを学校現場でどのように活かすかについて考えました。話し合いがしやすいように、所属のカテゴリーが同じ教員同士、グループを小学校、中学校、高等学校、大学・その他に分けました。更にその中から、取り組めそうなSDGsのゴールが同じ教員同士が小さなグループを作り、具体的にどんな活動や取り組みを学校で行いたいかについて考え、発表しました。
参加者からは「現在、プラスチックごみが世間では話題になっていますが、タンザニアではプラスチックの持ち込みが規制されていると聞いたことがあります。まずはこういった世界の現状を知ることから始め、気づきや行動につなげていくことが大切だと感じました。」などの声がありました。

また、イベント後に実施したアンケートでは「SDGsについてほとんど知らなかったので今日、1から初めて教えてもらった感じです。自分たちで行動すること、協力することで、状況がどんどん変化していくことが実感できた。」「SDGsのゴールを目指すためにはどういうことが必要なのか、ゲームを通して知識を深められた。また、実際の教育現場で何ができるかを考えるきっかけをもらい、ぜひ実践していきたいと思った。」といった感想をいただきました。

なごや地球ひろばでは、SDGsや国際協力について学んでいただけるイベントをこれからも開催していきます。イベントを通して、出会った参加者同士がつながり、「なごや地球ひろば」を再び訪問してくれるのを楽しみにしています。