第15回JICA理事長賞を中部地域の1団体1個人へ授与

2019年10月23日

JICA理事長賞について

JICAでは、国際協力事業を通じて開発途上国の人材育成や社会発展に多大な貢献をされた団体・個人に対し、その功績を讃え、表彰しています。第15回を迎える今年度は、58団体・個人に「JICA理事長賞」を授与することを決定し、10月8日に表彰式を開催しました。

<団体>あいち健康の森健康科学総合センターへの授与

津下センター長(左)とJICA中部長所長(右)

あいち健康の森健康科学総合センターは、約20年に亘り、生活習慣病予防対策のJICA研修事業に携わられました。運動・食事療法にフォーカスした実践的カリキュラムは、48ヶ国、160名以上に対して実施され、各国の研修員から高く評価されています。スリランカでは、帰国研修員により、日本式の運動プログラムや栄養教材が保健施設で導入される等、開発途上国の生活習慣病予防対策に大きく貢献されました。

津下センター長からの受賞コメント:
研修を通して、生活習慣病予防対策について様々な国々の研修員と一緒に考え学びあうこと、また日本の経験を色々な視点で討論し自国に持ち帰って活かしてもらうことは、非常に興味深いものです。これまで携わってきた20年間で、途上国における生活習慣病への意識や取り組み、研修へのニーズが徐々に変化してきており、私たちはその変化に合わせた支援の在り方を考えてきました。このように継続的に研修へ携わることができ、嬉しくおもいます。

<個人>空木マイカ氏への授与

北岡理事長(左)と空木マイカ氏(右)

JICA理事長賞表彰式の様子

空木マイカ氏は、約10年に亘り、JICA中部なごや地球ひろばのオフィシャルサポーターとしてJICAの広報に従事いただきました。なごや地球ひろばではアフリカでの経験や写真の展示会、絵本の読み聞かせ、トークイベント等を実施し、外部イベントでの登壇や担当ラジオ番組での発信を通じて地域密着型広報に協力いただき、JICA中部の有識者懇談会等を通してJICA中部の活動に助言いただく等、JICA中部及びなごや地球ひろばの活動促進に貢献されました。

空木マイカ氏からの受賞コメント:
「伝える」という形で国際協力ができること。10年前、そんな新しい場所を作ることはとても大きな挑戦だったと思います。就任当初は、私ですら自分に何ができるのかよくわかっていなかったくらいですから。それでも途上国を取材し発信することを10年間続けていく中で、私の「言葉」を聞いて青年海外協力隊になりたいと言ってくれた人がいました。アフリカに興味を持ってくれた人がいました。自分の発した「言葉」が国際協力のツールになれるのだということに私が一番驚いていました。そんな国際協力の多様性にいち早く気付き、10年間支えてくださったこれまでの全てのJICA中部関係者の皆さまに心より感謝いたします。ありがとうございました。これからも一層ワクワクする、新しく面白いJICA中部を共に作っていきましょう!