【実施報告】2011年度 高校生国際協力体験プログラム

国際協力の現場で「働く」ってどういうこと?どんな人がどんな活動をしているの?

そんな疑問を持った中国地方の高校生42名が、JICA中国で2日間の国際協力体験プログラムに参加しました!

1日目、まずは世界の現状を知るためのアクティビティー「貿易ゲーム」に挑戦しました。限られたアイテムで指定された製品をより多く効率的に作製し、製品はお金と交換、そのお金で昼食と交換しました。

ゲームに参加した高校生は、アイデアや知識を駆使しても埋まらない格差を実感するとともに、どうしたら格差を解消することができるのか、すべての人にとって住みやすい世の中とはどういうものか考えました。

次は国際協力の現場で働くとはどういうことか、JICA職員や青年海外協力隊の話を聞きました。「JICA職員、国内ではどんな毎日を送っているの?」、「青年海外協力隊員は海外でどんな生活を送っているの?」そんな皆さんの疑問にお答えしました。

また、今回はカンボジア事務所とテレビ会議でつなぎ、今カンボジアで活動している青年海外協力隊員とトークセッションを行いました。カンボジアとテレビでつながっているという驚き、日焼けした顔の隊員が笑顔で語るカンボジアの日常生活に、高校生は真剣なまなざしを向けていました。

2日目のメインは「なりきり青年海外協力隊!」です。実際に青年海外協力隊として現地で活動するためには、国内訓練所で2か月間訓練を受けます。高校生の皆さんには、訓練所で毎日行われる朝礼を体験していただきました。

さて、今回のなりきり青年海外協力隊の舞台はカンボジアの職業訓練校です。

高校生は、カンボジア状況シートを読み、職業訓練校センター長のメッセージを受けて活動計画を作成しました。

センター長のメッセージ
「こんにちは。私はノウニート。よろしくね。始めに言っておくけど、このセンターにはお金がないのよ。他の州の訓練校では生徒に授業料を頂いて運営している学校も多いのだけど、私はそういうことはしたくない。学びたい人にはお金がなくても来て欲しいからよ。うちは生徒から1円も取らない!食費も光熱費も無料よ。だから訓練校を運営するためにも、各コース充実させて生徒にも学校にもお金が入るようにしたいのよ。政府の援助はあてにならないから青年海外協力隊を要請したの。あなた達にはどのコースに入っても、何をしてもらっても構わないわ。先生と一緒に生徒たちとカンボジアの未来のために頑張ってほしい。カンボジアの現状はいくらすばらしい技術を身につけても働くところがないの。この訓練校では、働くところのない人たちに働く場を提供していきたいと考えているわ。」

活動計画を作成したら発表です。1人1回はみんなに発表しました。普段、なかなか自分たちの意見を発表する機会がないという高校生のみなさんでしたが、発表原稿を作成して一生懸命発表しました。

全体を通して、普段あまり話題に出ないであろう「国際協力」や「途上国への思い」、「格差について」など、同年代の仲間と熱い議論を交わしている姿が印象的でした。

当日プログラム

第1日目:3月17日(土)
時間 会場 内容
10:30〜11:30 ロビー 受付
11:30〜12:30 セミナールーム1&2 開会・主催者あいさつ 【写真】
参加者間自己紹介 【写真】
12:30〜14:15 研修室306 ワークショップ「貿易ゲーム」(昼食含む) 【写真】
14:15〜16:00 セミナールーム1&2

JICAの仕事を知る —JICA事業紹介DVD鑑賞—
国際協力の現場で働くって?
〜梯(かけはし)職員の1日〜

詳しくはコチラ(PDF/2.57MB)

国際協力のひとつ、青年海外協力隊について知ろうクイズ

国際協力の体験談を聞こう(1)
〜マラウイ青年海外協力隊員・体験談〜

【写真】

【写真】

16:00〜17:30 1階会議室 国際協力の体験談を聞こう(2)
〜海外事務所とTV会議でつながろう!〜
【写真】
17:30〜18:00 チェックイン・事務連絡
18:00〜21:00 食堂

≪夕食…カンボジア料理》

  • フィリピン研修員との交流会
  • スタッフとのトークセッション
【写真】
23:00 施設消灯時間
第2日目:3月18日(日)
時間 会場 内容
8:30〜9:00 ロビー

朝礼(ロビー国旗前)

  • マラウイ国歌斉唱
  • マラウイ国旗掲揚
  • ラジオ体操
【写真】
9:00〜9:40 研修室306

なりきり青年海外協力隊(1)
「カンボジア職業訓練校」を活性化しよう!

  • 村の問題を議論する
【写真】
9:40〜10:30

なりきり青年海外協力隊(2)
「カンボジア職業訓練校」を活性化しよう!

  • 課題の洗い出し
  • ブレーンストーミング
【写真】
10:30〜11:30

なりきり青年海外協力隊(3)
「カンボジア職業訓練校」を活性化しよう!

  • 課題へのアプローチ方法を考え、目標を定める
  • 2年間の活動計画表を作成する
【写真】
11:30〜12:30 食堂 ≪昼食…エスニック料理バイキング》
12:30〜13:40 研修室306

なりきり青年海外協力隊(4)

  • 活動計画をまとめる
【写真】
13:40〜14:45 セミナールーム1&2

なりきり青年海外協力隊(5)

  • 活動計画を発表する(1人1回必ず発表!)
【写真】
14:45〜15:15 実際の話
15:15〜15:50 ロビー

閉会・修了証授与

  • 全員で記念撮影
【写真】

参加者の声

生徒

  • 初めて会った人と仲良くなり、話をできたのがよかった。(9人)
  • これから生きていく人生の勉強になった。
  • 国際協力に今後どのような形であれ、携わりたいと思った。(2人)
  • 色々な人の意見や考え方を知り、視野を広げることができた。(2人)
  • 現場に自分がいたら、自分で考えて助けることができると思った。
  • 自分は国際協力に参加することはできないと思っていたが、このプログラムで自分にもできることがあると思った。
  • 元隊員さん(青年海外協力隊経験者)がその場にいたことで、ひとつひとつの物事を掘り下げて感じることができた。
  • 人の意見を取り込むことが大切だとより感じた。
  • 職員さんの気持ちや経験、話をもっと聞きたかった。

引率者

  • 青年海外協力隊やJICAについて良く知ることができた。
  • ワークショップを通して他校の生徒と交流することができた。
  • 協力隊的視点が山盛りで素晴らしい企画であった。「一人一人が主役になれる」工夫が随所にあった。
  • 高校生から現代のコミュニケーション法など、たくさん学ばせてもらえて、貴重な時間となった。
  • 全ての活動で、全ての生徒が活動に参加できるような形であったのが良かった。大人しい生徒も発言や提案の機会があり、そうできる雰囲気が作られていた。
  • 特に2日目は自分達で考えるという作業が、普段学校ではあまりない活動なので、良い経験になったと思う。
  • 外国の方との交流がとても良かった。