【実施報告】2014年度 高校生国際協力体験プログラム〈夏〉

2014年8月8日

7月26日(土)〜27日(日)の2日間、JICA中国にて「2014年度高校生国際協力体験プログラム〈夏〉」を実施しました。
今回は広島県・岡山県・山口県・島根県から、国際協力や海外に興味のある13校から39名の高校生(1年生から3年生)が参加してくれました。

2日間の内容は大きく分けて5つ、盛りだくさんの内容でしたが、皆さん意欲的に参加してくださいました!

【画像】1日目は、開会式から始まり、エア縄跳び(縄があると想像しながら、架空の長縄跳びをします)で体を動かしました。
初めて出会った他高校の生徒同士でグループをつくり、昼食をとりました。
「緊張してあまり食事を摂れなかった!」という声もありました。

ワークショップ「おいしいチョコレートの真実」 チョコレートを通して公正な貿易とは何か、平等な社会を考える

普段何気なく食べているチョコレートを通して、世界と自分たちとのつながりを考えます。
「日本人が消費しているチョコレートの枚数は年間どれくらいか?」
「カカオ豆の生産地はどこか?」
…などのクイズからワークショップはスタートしました。

【画像】次に、チョコレートの原料であるカカオ豆の生産について話を聞き、小さな子どもが労働力として関わっていることを学びました。また、世界に目を向けると、人件費が安く済むという等の理由から、子どもたちはコットン(綿花)やサッカーボールを生産する際の労働力になっているという現実を知りました。
世界のある一面の現実を知ってから、ワークショップで「貿易」について考えました。

【画像】最後に、ワークショップを通して自分たちにできることを考えました。
「募金をする」、「フェアトレードの商品を買う」、「家族や友達に話す」、「自分も家事を手伝う」等々、今後の自分ができることの取り組みを考えました。

「あなたの一歩が、世界を変える一歩になる。自分で考えたことや体験したことは忘れない」という講師の方の言葉に「何かしたい」という思いがこみ上げた参加者もいたようです。

スリランカの青年海外協力隊員とのテレビ会議 日本とスリランカを繋いで

TV会議の前に、青年海外協力隊経験者の活動体験談を聞くことで、隊員活動の苦労や喜びをしっかりと受け止めていただきました。
そして、参加者は時差も国も超えて…。2009年まで内戦があったスリランカで現在青年海外協力隊として活動している2名と中継でTV会議を実施しました。

隊員からは、まず、スリランカの様子や活動の様子や今現在、スリランカで感じ、考えていることをお話しいただきました。スリランカが親日国であることを聞いた参加者からは驚きの声が漏れました。そして、日本にいる高校生は率直な疑問を協力隊員にぶつけます。

【画像】・現地の学生と日本の学生との違いは?
・食事はどのようなものか?
・文化について
・海外へ行こうと思ったきっかけは?
・協力隊へ参加するとき、家族に反対されましたか?された場合はどのように説得しましたか?

高校生が一生懸命考えたたくさんの質問に、スリランカの隊員も熱を持って一生懸命応えてくれました。

そして、最後に「伝えたくても伝わらないとき、大切なことは何か?」という問いに、「相手の立場に立って、一方的にならないこと。コミュニケーションは言葉だけではない。スリランカに来て、相手の気持ちを考えるようになった」と、熱く語ってくれた協力隊員。高校生も胸を打たれた時間になりました。

一日目の最後、研修員との交流 マダガスカルのスポーツ「クバーラ」で白熱!

一日目の最後は、マダガスカルでクバーラを広めた方を講師に招き、JICAの研修に来ている研修員たち12名と、高校生がスポーツで交流!

講師の方からルールを聞いた高校生はマダガスカルのスポーツ「クバーラ」は、日本でいう「田んぼおに」などと似ている!という声も。

【画像】初めて会う研修員たちと8チームになり、ゲームがスタートしました。
最初は研修員と話すことを恥ずかしがっていた高校生たちも、だんだんと研修員と仲良くなり、ゲームも白熱し、気づけば3時間近くクバーラをしていました。

クバーラだけではありません、研修員と高校生は写真を撮りあったり、花いちもんめをしたり、たくさん話したり…高校生も研修員もたくさん笑って、たくさん汗をかいた時間となりました。

最後に、会場は一体感が生まれ、別れに名残惜しさも感じながら、一日目のプログラムを終了しました。

二日目のプログラム なりきり青年海外協力隊!

2日目のプログラムは、協力隊になりきって配属された赴任先で課題解決のための計画づくりをしてみようという「なりきり青年海外協力隊」を実施しました。

【画像】今回の国はアフリカ「ブルキナファソ」。
あまり耳にすることのない国を想像することも難しく、高校生のみなさんは最初、この国を聞いてどのように思われたのでしょうか?
実際に青年海外協力隊に行かれた方の話を聞き、2年間活動し、配属先の地域や組織をよりよくするにはどうしたらいいか、課題を洗い出し、アプローチ方法を考え、行動計画にうつすという、まさに青年海外協力隊が現地でする活動を丸一日かけてグループごとに考えました。

各グループがそれぞれ見つけた課題に対し、どのようなアプローチで課題解決のために活動するか、活動計画を考えました。「なりきり青年海外協力隊」は各人が主体性を持って動かなければ活動計画は立てられません。また、各人が責任を持って発表までしていただきます。
自分で考え、行動し、相手に伝えること、この難しさ、大変さをかみしめながら過ごしていただきました。

【画像】発表は、1人1回必ず行っていただきました。自分のグループで話し合ったことを自分の言葉で他のグループの人に説明しました。
また、聞いている人も、毎回1回は必ずコメントしなければいけないので、発表する側も、聞く側も真剣そのものでした。

しかし、同じ課題を考えたからこそ出てくる疑問やコメントもあります。
普段、自分の考えを3分間で発表するという機会はなかなかないという高校生たちでしたが、声の大きさや発表の仕方など、練習を重ね、スタッフにアドバイスをもらいながら発表を重ねる中で、皆さん上手になっていきました。

自分たちで考えたことを力強く自分の言葉で伝えることができました。引率で来られた先生方も普段と違った生徒の一面を目にし、感激されていました。堂々と発表されている皆さんはとても頼もしく、格好良かったです!

2日間のプログラムのまとめ 漢字一文字で2日間を表す

2日間のプログラムを終え、最後にこの2日間を振り返ってもらいました。
そして、自分がこの2日間を通して考えたこと、感じたことを漢字一文字で表し、なぜその漢字を選んだのか説明みんなに伝えました。

【画像】 「協」自分の力、プラス(部首をプラスに見たてて)みんなで力を合わせる
「悔」自分の無力さに悔しさを感じた
「幸」幸せってなにか考えて、みんなと活動する幸せを感じた
「感」みんなに感謝、感動!

一人ひとり異なる漢字で、2日間の体験を表現してくれました。

感じたこと、考えたことはそれぞれ異なると思いますが、2日間で一人ひとりが何かを感じ、考えたことは確かなこと。ここでできた縁、考えたことを大切に、高校生にとってのこの2日間が新たな一歩になることを祈っています。

 
■お知らせ■
2014年度高校生国際協力体験プログラム〈春〉は、2015年3月14日(土)〜15日(日)に実施します。(応募締切:2015年2月27日(金))