【実施報告】2015年度 高校生国際協力体験プログラム

2015年8月13日

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8月1日(土)〜2日(日)の2日間、JICA中国にて「2015年度高校生国際協力体験プログラム」を実施しました。

毎回大好評のこのプログラム、今回は広島県、岡山県、島根県、山口県から、国際協力や海外に興味のある14校43名の高校生が参加してくれました。

1日目は、開会式から始まり、エア縄跳び(縄があると想像しながら、架空の長縄跳びをします!)で体を動かしました。少し緊張がほぐれたところで自己紹介。自分の名前と出身県、行ってみたい国と今回の意気込みを参加者同士で伝え合いました。自己紹介には引率の先生方も参加してくださり、さっそく笑顔のあふれる時間になりました。

JICA事業紹介:国際協力とは?青年海外協力隊とは?

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プログラムの最初は成田望美職員による講義です。「魚つりと旅人」にたとえた日本の国際協力の特長や青年海外協力隊の制度説明など、このあとのディスカッションやワークショップにつながるJICA事業の紹介を分かりやすく解説してくれました。

青年海外協力隊経験談:カンボジアで日本語を教えるということ

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次に、青年海外協力隊としてカンボジアで活動していた岩田和美 国際協力推進員(島根県)が、国の様子や自分自身の活動体験を話してくれました。

なぜ協力隊に参加しようと思ったのか、「日本人なら誰でも日本語を教えられるんじゃないの?」と、つい思ってしまいがちな日本語教師という仕事のむずかしさとやりがい、また活動を通じて見えてきたカンボジア社会の課題など、具体的なエピソードや写真を通して2年間の体験を伝えてくれました。草の根レベルのボランティア活動にも国の歴史や社会背景が大きく影響することを、岩田推進員の体験談を通じて理解することができた時間でした。

リアルタイムでインタビュー:日本とベトナムをつないで

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このセッションでは、まず「もし活動中の協力隊員にインタビューするとしたら?」というテーマでグループごとに質問をまとめていきました。「文化・習慣」「活動」「協力隊に参加するまで」などグループごとに質問のジャンルを決めて意見を出し合い、最終的に一番聞きたい質問をグループで2つずつ選びました。

そして、現在ベトナムで青年海外協力隊として活動している2名と、TV会議システムを使って国境と時差を越えてつながり、インタビューを行いました。

隊員からは、現在の住まいや普段の食事といった生活の様子や活動内容などを写真を使ってお話いただき、参加者からは「現地の食事でどうしても口に合わないものはどうしている?」「どうして青年海外協力隊になろうと思ったか」など、率直な疑問を投げかけました。日本の高校生が一生懸命考えたたくさんの質問に、ベトナムの隊員も熱心に答えてくれました。

最後に隊員から述べられた「協力隊というのはあくまでも一つの選択肢に過ぎない。たくさんの人が海外ボランティアに関心をもってくれたら嬉しいが、社会に貢献する方法は協力隊だけじゃない。Think Globally, Act Locallyという言葉を胸に、地域でできることを探して、まずは身近なところから行動していってほしい」という熱いメッセージを、高校生は真剣なまなざしで聞き入っていました。

お楽しみプログラム:研修員との交流!

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夕食のあとは、参加者とJICA研修員との交流会が行われました。

まずは、高校生から研修員へ、日本語を使わずに日本のじゃんけんを教えることからスタート。私たちが良く知っている簡単な遊びも、実は外国の方から見れば異文化なのです。そのじゃんけんを使っての「むかでじゃんけん」は、じゃんけんに負けた人が勝った人の後ろにつき、じゃんけんを繰り返すごとにその列が長くなっていくものです。私たちはつながっているということを感じることができたのではないでしょうか。最後には「座りおに」を満喫し、外の気温に負けない位、高校生も研修員も熱い時間を過ごしました。

2日目のプログラム:なりきり青年海外協力隊!

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2日目のプログラムは、協力隊になりきって配属された赴任先で活動計画を作成する「なりきり青年海外協力隊」を実施しました。

今回の国は中米のコスタリカ。実際に日本語教師として現地で活動した元隊員の話を聞き、2年間という限られた期間の中で「何を目標に」「どんな方法で」「どんなリソースを使って」現地の学生に日本語を教えていくか、課題を洗い出し、アプローチ方法を考え、計画を練るという、まさに青年海外協力隊が現地で行うことを丸一日かけてグループごとに考えました。

計画作成後の共有の時間には1人1回以上必ず発表を行いました。聞いている他のグループのメンバーも毎回必ずコメントしなければいけないので、発表する側も、聞く側も真剣そのものでした。最初は慣れない様子でしたが、声の大きさや発表の仕方、時間の使い方など、回を重ねるたびに上手になっていき、プレゼンテーションの練習にもなったようでした。

ふりかえり:気持ちを漢字一文字で表そう!

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すべてのプログラムを終え、最後にこの2日間のふりかえりです。このプログラムを通じて考えたこと、感じたことを漢字1文字で表し、なぜその漢字を選んだのか、みんなで伝え合いました。新しい自分や出会いを表した「新」や、充実した時間を表すかのような「学」「考」など、様々な1文字が飛び出しました。

盛りだくさんの内容で、猛暑となった2日間でしたが、参加してくれた高校生にとってこの2日間が新たな一歩になることを願っています。

ずっと笑顔で積極的に参加してくれた高校生のみなさん、ありがとうございました!