2012年6月29日
【内容】
「現場で実践!ESDの視点を取り入れた国際理解教育」(講演)
講師:羽田 邦弘氏(埼玉県立総合教育センター企画調整課 主席指導主事)
最近よく耳にする「ESD(イー・エス・ディー)」という言葉ですが、みなさん何を指しているものかご存知ですか?
ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」の略称です。持続可能な開発を通じて、全ての人々が安心して暮らせる未来へ向けた取組みに必要な力や考え方を人々が学び育むこと、それが「ESD(イー・エス・ディー)」です。
総合的な学習の時間の減少、外国語活動の導入など日々状況が変化する教育現場でESDの視点を取り入れた国際理解教育とはどういうものか、前JICA地球ひろば学校教育アドバイザーの羽田邦弘氏にご講演いただきました。
講演では、ESDの視点に立った学習指導の目標とはどのようなものか、またESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度を例示していただき、教員だけでなく、教員を目指す学生にとってもわかりやすくお話しいただきました。
参加者からは、以下の感想をいただいております。
さらに、一般の参加者からは「教育者に向けた内容だったと思います。一般の人がコミュニティーの中で現地の人と交流する時に気をつけることがあれば紹介を頂ければ幸いです。」というご意見も頂戴しました。
ESDとは学校の中だけのものではありません。地域社会と学校、立場、世代を超えた学びあいがより良い未来を創っていきます。今後は、地域社会におけるESDの実践例もご紹介できればと考えております。
実践のコツを学ぶ!ワークショップ体験!(2部屋に分かれて実施します)
「世界がもし100人の村だったら」講師:越宗 ゆう子(岡山県JICAデスク)
「貿易ゲーム」講師:森 友愛(山口県JICAデスク)
「世界がもし100人の村だったらワークショップ」、「貿易ゲーム」。
受けたことはあるけれど、自分で実施するとしたらどういうところに気を付けたらいいの?、自分ひとりでもできる?、押さえておかなければいけないポイントは何?、様々な疑問をお持ちの皆さんと改めてワークショップを体験しました。
(「世界がもし100人の村だったらワークショップ」「貿易ゲーム」については【関連リンク】をご参照ください。)
■越宗 ゆう子 JICA岡山県デスク「世界がもし100人の村だったらワークショップ」
<参加者からのメッセージ>
■森 友愛 JICA山口県デスク「貿易ゲーム」
<参加者からのメッセージ>
『「私」からはじめる国際協力とは
−世界の問題を自分の生活におきかえて考えるために−』
講師:河野 えりな氏(宇和島南中等教育学校 美術科教員)
美術科と国際理解教育?、美術科で国際理解教育??と不思議に思われた参加者も多くいらっしゃったようです。講演では美術教育の現状についてお話しいただき、美術教育にどのような形で国際理解教育を取り入れたのか、授業実践例をご紹介いただきました。
プチワークショップでは参加者の皆さんに、フェアトレード商品であるバナナペーパーを利用して「売れる商品(しおり)」をデザイン・創作していただきました。
これは、授業を再現していただいたワークショップで、実際には生徒の皆さんが商品をプレゼンテ—ションするというところまで実施されたそうです。
河野先生の「伝えたいことがある。子どもたちに考えてほしいことがある。」という熱意が参加者にも伝わり、みなさん元気をもらって帰られました。
<参加者からのメッセージ>
今回、たくさんの皆様にご参加いただきありがとうございました。次回第2回国際理解教育研修会は来年1月26日(土)、会場はJICA中国(東広島市)です!
皆様のご参加、お待ちしています!!
記 石倉