【実施報告】2013年度 第3回 国際理解教育研修会

2014年2月3日

  • 日時:2014年1月25日(土) 10:00〜16:30
  • 会場:JICA中国国際センター(東広島市・ひろしま国際プラザ内)
  • 参加者:29名
  • テーマ:「海外経験を帰って伝えるための教材作りのコツ」

【内容】

第1部
「海外経験を帰って伝えるための教材作りのコツ」
講師:佐藤 友紀氏(開発教育協会 理事)
第2部
「海外経験を子どもたちに伝える」今年度教師海外研修授業実践報告会
講師:石川 裕敏氏(福山市立伊勢丘小学校)

第1部「海外経験を帰って伝えるための教材作りのコツ」

【画像】

【画像】

【画像】

講師にDEAR-開発教育協会理事の佐藤先生を招き、教員や国際理解教育に興味をお持ちの方を対象に、自身の海外経験をどのように子どもに伝えるかをテーマにした研修会を開催しました。

参加者の中にも旅行や研修などで海外に行かれた方が多く、子どもたちに伝えられる経験は皆さんお持ちです。
ただその経験を「海外旅行体験談」に終わらないよう、受け手に考えさせる伝え方をするためにはどうするか、教材に落とし込み、授業で伝えるにはどういう伝え方が有効か、佐藤先生の取り組みを通してご紹介いただきました。

まずは、佐藤先生がJICA教師海外研修で大洋州のサモアへ行った経験を教材化した「サモア版レヌカの学び」ワークショップを参加者に体験してもらいました。
「レヌカの学び」とは、ネパール人のレヌカさんが日本滞在中に感じたこと、ネパールの生活で感じたことをカードにしています。このカードを比較し、どちらがネパールでどちらが日本か考え、知らないうちに自分の中にできている「思い込み」や「偏見」に気づき、異文化理解につなげるワークショップです。この教材は非常に汎用性があるため、佐藤先生はサモアに行かれる前にサモア版を作ろうと決意し、現地で教材や資料を収集されたそうです。
「星を見るのが好きです」、「家族とは友達みたいに仲良しです」さてこれは日本の高校生の言葉かサモアの高校生の言葉、どちらでしょう?

その他、「Needs&Wants(必要なもの、ほしいもの)」やフォトランゲージなどの手法を紹介いただきました。参加者からも、「すぐに使えるネタがたくさんあった!」、「海外渡航前に教材作りを念頭に置く事が重要だと気付かされた」など大好評で、気づきの多い講義だったようです。

※「レヌカの学び」は、DEAR-開発教育協会のホームページから無料でダウンロード可能ですので、ご関心のある方は活用されてはいかがでしょうか。

第2部「海外経験を子どもたちに伝える」今年度教師海外研修授業実践報告会

【画像】

【画像】

第2部は、今年度のJICA中国教師海外研修でベトナムへ行った福山市立伊勢丘小学校の石川先生より、現地での経験を活かした授業実践の報告をしていただきました。

伊勢丘小学校は、JICA中国の開発教育支援事業の各プログラム(出前講座や施設訪問)もたびたび活用いただいており、学校全体が国際教育に熱心な取り組みをされています。
石川先生は、これまでにベトナムについて考える、ベトナムと日本のつながりなど海外をテーマにした授業を実践されてきましたが、今回は「日本のよさってなんだろう???」をテーマにした授業のひとコマを実演いただきました。

メインで使用された教材は、2020東京オリンピック招致のため滝川クリステルさんがされたスピーチです。このスピーチを中心に、日本人が当然のごとく思っている「おもてなし」の精神とその行動が、実は諸外国から見たら驚くべきことであることであるとの気づきを促し、日本の良さに気付かせることを目的とされた授業です。
海外にいると日本の良さに気付くことが多々ありますが、それを疑似体験できるワークでした。
外国の人から日本人はどう見られているのか、どういうところが良いと思われているのか、そういった外からの視点を理解することも、国際理解の重要なポイントであると感じさせられました。

このような素晴らしい授業内容もさることながら、20代という若さで熱心に国際理解教育に取り組まれている石川先生に、参加者の皆さんは大きな刺激を受けていました。

今回もたくさんの方々にご参加いただき、本当にありがとうございました。
この研修会での学びや気づきが国際理解の一助になることを願っています。