【実施報告】2014年度 第3回 国際理解教育研修会

2015年2月6日

  • 日時:2015年1月31日(土)10:00〜16:15
  • 会場:JICA中国国際センター(東広島市・ひろしま国際プラザ内)
  • 参加者:23名
  • テーマ:「1コマ授業で使える!ミニワークショップ色々」

【内容】

午前の部
「異文化を身近に伝えるためのワークショップ−クールジャパンから異文化理解!」
講師:石原 加奈氏(公益社団法人青年海外協力協会)
午後の部
「海外研修を子どもたちに伝える−教師海外研修参加者の実践報告」
講師:古川 英理教諭(福山市立伊勢丘小学校)/水門 美穂子教諭(岡山大学教育学部附属小学校)

午前の部「異文化を身近に伝えるためのワークショップ−クールジャパンから異文化理解!」

【画像】

【画像】

【画像】

教職員や教員を目指す学生、国際理解教育に関心のある方々を対象に、講師に青年海外協力隊経験者でもある石原氏を招き、日常生活から異文化を考えるワークショップを行いました。

まずは、参加者同士の距離を縮めるため、「会話をせずに仲間をみつける」というアイスブレイク。言葉が通じない環境でコミュニケーションをはかることの難しさや意思が通じたときの喜びを体験しました。

ワークショップのテーマは「クールジャパン」。海外から『かっこいい』『カワイイ』と高評価を得ている日本独自の物や現象を指す、最近よく耳にする言葉ですが、まずは参加者自身がクールジャパンだと思うことを書き出していきました。日本食やアニメ、ゲームといったものから日本人が持つ謙虚さ、礼儀正しさといった精神的なものまで、様々な視点からのコメントが出されました。

そのあと、『トイレ』『交通』『治安』『伝統』など8つのキーワードそれぞれについて外国人が感じた「クールジャパン」を想像し、自分たちが想像した内容と実際に外国人が気づいた内容とを比較していきました。たとえば、「日本人は食べる前に手を洗わず、案外清潔ではない」、「伝統を守ることに力を入れている」、「規律を守る日本の生活は窮屈ではない」などのコメントは、日本人と外国人、どちらからの意見だと思いますか?

同じ物でも異なる立場から見るとさまざまなギャップが生じる。そして、異文化によるギャップをうめるにはどうしていけばよいのか、といった議論が展開し、実りの多いワークショップとなりました。

午後の部「海外研修を子どもたちに伝える−教師海外研修参加者の実践報告」

午後は今年度教師海外研修でベトナムを訪問した教員による授業実践報告です。

【画像】

広島県福山市立伊勢丘小学校で1年生を担任している古川英理教諭による授業実践は、ベトナムの標識を紹介しながら、それをもとにクラスの標識を作ろう、というユニークな内容でした。言語や文字を共有しなくても、伝え合う方法があるのではないか、という異文化理解の根本となる大きなテーマを、世界という概念さえ難しい小学校低学年の児童にどう考えさせるか。多くの先生方が頭を悩ませる問題への好事例である授業内容は、参加者にとっても印象的だったようです。

【画像】

岡山教育大学附属小学校の水門美穂子教諭は、音楽の時間を使って授業実践を行いました。「アジアの民族音楽を聴こう−いろいろな弦楽器−」をテーマに、モンゴル・朝鮮半島・ベトナムの民族音楽を子どもたちに聴かせ、「感じたこと(曲想を感じ取ること)」と「気づいたこと(音色・旋律などの要素を聴き取ること)」をそれぞれ書かせたそうです。「国の風景や気候、その地に住む人々の人柄などが反映された音楽を通じて、異文化に出会ったときの驚きと感銘を子どもたちに経験して欲しい。そして、その経験を重ねることで国際人としての感覚を磨いていってほしい」という水門先生の願いは、異国の弦楽器の音色とともに、子ども達の心に響いたことでしょう。

参加者の感想

  • 実際にワークショップを経験できたことはとても良かった。
  • たくさんの方と意見交換する中で、実践する際に気をつける点など、自分にはなかった視点が得られてとても勉強になった。
  • 「クールジャパン」というキーワードから新しいイメージを持つことができ、今後の参考になった。
  • 授業の報告だけではなく、その実践をするに至った先生方の想いも伝わってきて、大変満足でした。
  • 国際理解教育を進めていくにあたり、同じ教育を目指す人とのつながりを作ることができる点は、この研修会の大きなメリットだと思う。

研修会当日は雪のちらつく天候にもかかわらず、県外からもたくさんの方にご参加いただきました。
来年度も、さまざまなテーマで国際理解教育研修会を開催していきます。どうぞご期待ください!!