「広島平和研修」の実施結果について

2014年6月11日

JICA中国では来日した研修員が日本での技術研修を開始するにあたり、日本での生活に必要な基礎情報にかかる説明を行うとともに、日本についての理解を深化させるためのプログラムを提供しています。
その一環として、研修員は公益財団法人ひろしま国際センター(HIC)が実施する「広島平和研修」(以下、「平和研修」)に参加しています。

1.平和研修の概要

平和記念資料館内の説明は各国言語対応の音声ガイドを利用しています

平和研修は、学識経験者(大学客員教授等)による「広島の復興の歴史について」の講義および平和記念資料館、平和公園(原爆ドーム)の見学により構成され、これにより、広島県の復興にかかる歴史を視覚的・実際的に把握する事で、「平和への取り組み」を理解することを目的としております。

2.アンケート集計の実施

実施結果をレビューし、実施改善につなげるために、平和研修終了後に研修員にアンケートを配布し、その結果をとりまとめました。

2013年度(2013年4月1日〜2014年3月末)においては、231名(22研修コース)が平和研修に参加し、約99%にあたる229名から、アンケートを回収しました。

3.実施にかかるまとめ

今後、このような恐ろしいことが起こらないように…。

(1)JICA中国に滞在するにあたり、殆どの研修員が、原爆ドームや平和記念資料館への訪問を希望しています。
平和研修は平成2012年度から現在の実施方法にて導入しており、導入初年度から研修員の高い評価を得ていますが、2014年度においても、参加し、アンケートに回答した研修員229名中228名が原爆による広島の荒廃、復興及び平和の大切さについて「理解した」と回答をしています。(なお、「理解出来なかった」と回答した1名は「広島の原爆について色々知ることができた。平和構築を世界へ。自国でも伝えていきたい。」とコメントしており、「理解出来なかった」という回答は錯誤と思われるため、実質的には229名全員が「理解した」と考えます。)
記述式回答においても、平和を希求する数多くの研修員のコメントや、広島の復興の歴史から自国の発展・復興に思いをはせるなどのコメントもあっており、このプログラムの有意義さを表していると考えます。
以上のことより、今後も広島平和研修を継続的に実施することが望ましいと考えます。

(2)時間の延長の希望が22名の研修員からあがったことに関して、研修員が時間が短いと感じる大きな要因として、平和記念資料館見学の時間を短いと感じているのではないかと考えました。対応として、2014年度からは、当日のプログラムを工夫し、平和記念資料館見学時間を50分から30分間延長し、80分としております。
このことの評価については、2014年度のアンケート結果を注視して行きたいと考えます。 

(3)2013年度に、平和研修に参加したのはJICA中国所管の研修員467名(58研修コース)中、231名(22研修コース)でした。(研修員の49%程度が参加)。
JICA中国所管の研修コースは中国地方6県にまたがっており、広島県において実施されないコースもありますが、研修日程が許す限り、研修員には平和研修に参加して欲しいと考えております。