異国で輝く鳥取県人を取材

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新日本海新聞社
記者 半田聡

鳥取県出身の青年海外協力隊員を取材するため、昨年12月上旬から約2週間、カリブ海に浮かぶ島国のセントビンセント・グレナディーン諸島(セントビンセント)と、中米のコスタリカを訪れた。

 セントビンセントでは、母親に子どもとのかかわり方をアドバイスしたり、保育士の育成を支援している鳥取市の保育士、竹本佳恵さんの活動を取材した。
 支援の背景には、「子どもは勝手に育つ」と考えるこの国の子育て事情がある。実際、集落で行った訪問保育の場に母親の姿はなかった。反面、おもちゃ作りを楽しむ子どもたちの表情は無邪気そのもの。出来上がったおもちゃをうれしそうに見せてくれたが、本当は母親たちに見てほしかったのだと思う。
 日本とは、子育てや保育に対する考え方に大きな隔たりがあることを実感した一方、「この笑顔を見せることで、親たちの意識を変えたい」と信念を持って活動する竹本さんの姿には大きな希望を感じた。

 コスタリカでは、障害者の社会参加と自己実現を支援している米子市の作業療法士、三原梓さんを取材した。
 訪問時、現地はクリスマス休暇に入っていたため、実際の支援の様子を見ることができなかったのが残念だったが、彼女の職場を見学し、活動の一端を知ることができた。
 同僚は、三原さんのことを「発明家」と評価していた。物不足の中で壊れたほうきなどを活用し、障害者の自助具や訓練道具を手作りしていたからだ。
 中でも、文字が理解できない障害者のために、色で作業内容を区別した当番表は、三原さん自身が赴任当初に現地のスペイン語に苦労した経験を生かし、改良を加えたもの。環境や指導法を工夫することで、自立を導いていた。

 二人は、どこへ行っても住民から「ヨシエ」「アズサ」と呼ばれ、同僚や子どもたちから信頼され、必要とされていた。そして、考えを明確に持ち、目標に向かって真っすぐに取り組んでいた。任務以外でも地元住民と打ち解け、充実の日々を送っていた。その姿がうらやましく感じた。

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竹本さんとセントビンセントの子どもたち

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出来上がったおもちゃをうれしそうに見せてくれた子ども(セントビンセント)

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住民と一緒にクリスマスの飾り付けをする竹本さん(セントビンセント)

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三原さんと同僚たち(コスタリカ)

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折り紙のクリスマスツリーを作る三原さんら(コスタリカ)