アフリカから島根へ

【写真】梅原 梨川本町地域おこし協力隊
梅原 梨

念願のアフリカへ

「アフリカに行って自分の目で見てみたい」そう思ったのは中学生の頃、黒柳徹子さんのユニセフ親善大使としての活動を記した「トットちゃんとトットちゃんたち」を読んだことがきっかけだったと記憶しています。
 その後、ずっと気持ちの奥にはあったものの、なかなか実現には至らず時が過ぎる中、30歳を目前に「今、チャレンジしないと」という想いが強まり青年海外協力隊を受験しました。特に資格はありませんでしたが、新卒で就職した企業で担当していた「広報」の経験を活かし、「感染症対策」の職種で受験。運よく念願のアフリカ「セネガル」に派遣されることになりました。

自分に何ができるか

啓発雑誌の作成、小学校での日本紹介・健康教育、幼稚園での情操教育支援と青少年の健全育成活動を行いました。私の帰国後、現地で何かが継続されるという確信はありませんが、活動を通して教員、青年団体、子ども達や地域の人々と良い関係を築くことができたと感じています。感染症対策隊員として派遣されていましたが、配属先の関係から現地の方に依頼されるのは青少年活動に関わることが多くありました。職種にとらわれず活動できたことで、私の活動はより充実したものになりました。
目の前に仕事があるわけでもなく、特別何かができるわけでもない。「自分に何ができるのか」をこれほど考えたことは今までになかったと思います。実際にできた事はほんの少しでしたが、これから仕事をしていく上で大切な姿勢を身に付けることができたのではないかと思っています。

価値観が広がった

「アフリカに行って価値観が変わった?」とよく聞かれますが、私は「価値観が広がった」と感じています。現地の人々と一緒に生活する中で考えることは、日本で生活していれば考えもしなかったことばかりで、自分にとっての「当たり前の事」「正しい事」についても改めて考えさせられる機会が多くありました。日本より経済的には貧しいセネガルですが、セネガルの人々の明るさ、たくましさ、優しさ、陽気さに触れ、「幸せとはなにか」と考えることが多かったように思います。

国際協力と地方創生

【画像】「自分たちの地域(国)に必要な事は自分たちで考え行動する。」セネガルでの青年海外協力隊の活動から、その重要性を改めて感じました。今、私は日本の地方の教育現場でそれを実行したいと思い地域おこし協力隊(※)として活動しています。そして、またいつか今の経験をアフリカで活かすことができればと願っています。

(※)島根県では教育魅力化コーディネーターとして多くの地域おこし協力隊が小学校から高校の教育現場で生徒募集業務や寮生活のサポート、地域と学校の連携、キャリア教育、総合的な学習の時間の支援などを行っています。